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お中元の定番と言えば、ハムの詰め合わせを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ハムギフトは種類も豊富で高級感があり、お中元として喜ばれる人気の品です。

今では手軽に食べられるハムですが、なぜ高級品のイメージがあるのか、選ばれるようになった理由についても知っておくとよいでしょう。

ハムギフトにはさまざまな種類があるので、どのような種類をどのように選ぶか迷ってしまうこともあるものです。相手が喜んでくれる贈り物をするには、どういった点をおさえればよいのか、の選び方や注意点についても解説します。

ハムを贈るようになったのは「明治時代」からの歴史が由来

お中元の定番の一つである「ハム」ですが、ハムをお中元に贈るようになったのは、明治天皇に献上されたことが由来とされています。明治5年に日本での製造が始まったハムはその頃、現在の物価に換算すると7~8万円といった高級品です。

そのためハムは特別な相手への贈答品として認識され、お中元やお歳暮のギフトとして定着したと考えられています。保存性が高く、手軽に食べられる点も喜ばれる贈り物として定着した理由です。

高級品としてのハム

お肉を食べる習慣がなかった日本にハムが伝わったのは、幕末の頃です。オランダ人によってもたらされたハムは明治天皇に献上されました。

当時のハムは米俵1俵と同じくらいの値段。非常に高級な品であったハムが一般的に広がったのは、昭和30年代以降と言われています。

今では手に入りやすくさまざまな種類のハムを手軽に楽しめますが、太平洋戦争直後までは、外国人や裕福な日本人など一部の人しか手に入れることはできませんでした。

ハムを手軽に食べられるようになってからの歴史は意外と浅いのです。そのため、とくに年配の方にとってハムは高級品というイメージがあるようです。

実際にハムを選ぶのは「賞味期限」や「好き嫌いの少なさ」が理由

お中元における定番の贈り物としてハムは人気があります。高級品でもあるハムは、日頃お世話になっている方への感謝の気持ちを伝えるお中元としてふさわしいものです。

そもそもなぜお中元にハムが選ばれるのでしょうか?お中元に選ばれる理由は、高級品だからというだけではありません。

ハムには受け取った相手が喜ぶ理由が数多くあります。なぜ相手が喜ぶのか、理由をしっかり把握しておきましょう。

日持ちがするので便利

ハムのメリットの一つは賞味期限が長いことです。ハムの種類にもよりますが、およそ1ヵ月前後、長いものであれば3ヵ月~半年程度の賞味期限のハムもあります。

お中元の時期はたくさんの品物をいただくケースもあります。賞味期限の短い食品は急いで食べないといけないなど気を遣わなければなりませんが、ハムならその必要はありません。

手軽に食べられる

ハムは手の込んだ料理をする必要もなく、手軽に食べられます。包丁でカットすればすぐに食べられるのは便利なものです。

調理をする際にもさまざまな食べ方ができます。サラダに入れたり、ステーキのように焼いたり、サンドイッチに挟んだり、料理のバリエーションが豊富です。

好き嫌いが少ない

ハムやソーセージ、ベーコンなどの肉加工品は好き嫌いが少ない食品です。好みがわからない、何を贈ればよいのかわからないという場合に選びやすいでしょう。

ハムは、小さいお子さんからお年寄りまで幅広い年代に人気があります。家族が多い相手にも喜ばれる贈り物です。

種類が豊富

ハムだけでなくソーセージやベーコンの詰め合わせなどもありますが、ハムだけでも種類が豊富です。幅広いラインナップの中から、相手の好みに合わせることもできます。

製法にこだわっている、知名度が高い、塩分控えめなど、さまざまなバリエーションの中から選べます。普段では買わないような種類を選んだり、相手の食の好みに合わせたりして選べば、喜ばれること間違いないでしょう。

お相手に合わせた「ハムギフト」を選ぶのが喜ばれるコツ

お中元は相手に喜んでもらえるものを贈るのがポイントであり、マナーだとも言えます。高級感のあるハムなら何でもよいというわけではありません。

相手の好みや家族構成、ライフスタイルなどに合わせたハムギフトを選ぶことが必要です。ハムギフトにはさまざまな種類があるので、相手のことを考えた贈り物をしましょう。

家族構成に合わせるなら詰め合わせを

お子さんがいるご家庭など家族に合わせて選ぶなら、いろいろな種類のハムやソーセージ、ハンバーグなどがセットになった詰め合わせがおすすめです。食事としても、おつまみとしても食べられますし、いろいろな種類のハムやソーセージを楽しめるのも魅力の一つと言えます。

ハム好きにはこだわりの商品を

ハムが好きなお相手には、素材や加工法など製造方法にこだわったものを選ぶのもおすすめです。高級な豚肉を使っている、希少部位のハムなどのほか、うま味がある、手づくりで無添加こだわっているなどのハムを選ぶのも選び方の一つです。

お酒好きな方にはおつまみになるものを

お酒をよく飲まれる方には、おつまみになる種類のギフトを選ぶとよいでしょう。生ハムやサラミなどのセットがおすすめです。

生ハムやサラミはフルーツとの相性も抜群ですし、ワインやチーズのセットを贈るのも喜ばれます。

一人暮らしの方には質にこだわったものを

一人暮らしの方には、量よりも質を重要視したギフトも人気があります。調理をせずにすぐに食べられるものもおすすめです。

素材にこだわった高級ハムや、生ハムやサラミの詰め合わせなどは、特別感があり贈り物にふさわしい品ですし、少量パックになっているものならより便利です。

家族構成以外にも気をつけたい!ハムを贈る時の「選び方」

ハムを贈る際には、好みや家族構成だけでなく、内容量や保存料の使用などにも注意してください。細かい点まで配慮することで、相手により喜んでもらうことができます。

賞味期限は商品によって異なる

賞味期限が長いものが多いハムですが、商品によっておいしく食べられる期限が異なります。量の多いギフトを贈る際は、賞味期限をチェックし食べきれるかどうかを考慮して選びましょう。

一人暮らしなど家族の人数が少ない場合は、賞味期限の長いものを選んでください。冷凍保存ができればより便利です。

健康志向の方には塩分控えめをチョイス

健康志向の方には、塩分控えめや低カロリーなどのハムを選ぶとよいです。保存料や着色料などを使っていないハムを選ぶのもおすすめです。

また、添加物を気にされる方やアレルギーの方には、無添加の商品を選ぶなど、配慮することも必要です。

ハムの使い方も考えて選ぶ

スライスしてあるハムもあればブロックタイプのハムもあります。ブロックなら好みや料理によって適した厚さにカットできるので便利です。

料理をするかしないか、食べきりパックのほうがよいかなども考慮して選ぶと親切です。相手がどのように使うかを考えて選ぶとよいでしょう。