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母の日の贈り物といえば、カーネーションが定番です。しかし、なぜ母の日にカーネーションを贈るのか疑問ではないでしょうか。

カーネーションを贈る人が多いのは、母を思う気持ちを伝えやすい花だからです。母の日の由来となった出来事や花言葉などから、母の日の贈り物の定番になっていきました。

なぜカーネーションを贈るのかその理由と、花色での意味を紹介します。母の日に花を贈ろうか迷っている方は、紹介する情報を参考にして選んでみてください。

母の日の由来は「アメリカで制定された母の日」

母の日の由来は各国で諸説ありますが、日本ではアメリカの風習が伝わりました。アメリカで母の日の由来となった話を紹介します。

アメリカの母の日の由来

アメリカで母の日の由来となったのは、アンナ・ジャービスが母親の追悼のため、母が好きだった白いカーネーションを飾ったことが始まりだとされています。

アンナの母は南北戦争中のウェストバージニア州で、「マザーズデー・ウォーク・クラブ」という協会を立ち上げ、負傷兵のケアをしていました。敵味方に関係なく手を差し伸べるような方で、戦後も平和活動や教育活動など社会に貢献されていたようです。

1905年にアンナの母が亡くなり、その2年後の1907年5月に母の功績を残す記念日として、母が教育活動をしていた教会にて記念会を開催することとなったのです。アンナのその母の思いに感動した人々が翌年の1908年5月に集まり、この日を母の日として祝いました。

その後、1910年にウェストバージニア州の知事が、5月の第2日曜日を母の日とすると宣言しました。1914年には、アメリカで5月の第2日曜日を正式に母の日として制定することになり、母の日の名前はアンナの母が結成した団体名が由来となっています。

日本に伝わった母の日

日本に母の日の風習が伝わったのは、明治末期です。教会でイベントが開催され、大正にかけて徐々に一般に広まっていきました。

青山学院教授のアレクサンダー女史が母の日を紹介したという説と、アンナ本人が青山学院あてにメッセージを送ったという説もあります。当時の日本では母の日は決まっていませんでしたが、1949年ごろからアメリカに倣い5月の第2日曜日を母の日として定着していきました。

母の日にカーネーションを贈るのは「母親への想いから」

母の日の贈り物としてカーネーションが定番となった理由は、アンナの母への想いが影響しているからです。母を亡くしたアンナは、母の追悼式で母が好きだった白いカーネーションを飾りました。

さらに、母が亡くなってから2年後には記念会を開催し、その翌年にはアンナの母への気持ちに感動した人々が教会に集まり、母の日を祝うこととなります。このときの参加者に手渡したのが、母の追悼式と同じ白いカーネーションだったため、白いカーネーションは母の日のシンボルとなります。

もともとは、亡くなった母へ白いカーネーションを、健全のお母さんには赤いカーネーションを贈っていました。しかし、区別を生まないように変わっていき、現在では赤いカーネーションを母の日に贈るのが一般的です。

「赤いカーネーション」と「白いカーネーション」の違い

もともと母の日には白いカーネーションが贈られていましたが、その後は赤いカーネーションを贈るのが定番となります。白と赤ではカーネーションの意味が異なるため、それぞれの意味を紹介します。

白から赤へ変わった理由

最初は母の日に白いカーネーションを贈っていましたが、次第に白いカーネーションは亡くなった母への贈り物というイメージがもたれるようになります。そこでアンナは、白いカーネーションは亡くなった母へ贈り、健全な母へは赤いカーネーションを贈るよう区別するよう提案しました。

白が亡くなった母へ、赤は健全な母へと区別したのは、アンナの母がクリスチャンだったからです。クリスチャンの間で白いカーネーションは、十字架にかけられる前のキリストとマリアを表しているとされていました。そして赤いカーネーションは、十字架にかけられた後のキリストの赤い血を表し、キリストの復活象徴の重要な意味があるとされていたからです。

しかし、区別をすると母を亡くした子どもの気持ちを傷つけてしまうと考えられたため、母の日は区別をせず赤いカーネーションを贈るようになりました。

カーネーションの本数でも意味が違う

カーネーションの贈り物は、1本・8本・12本の花束がおすすめです。1本でもカーネーションを添えれば感謝の気持ちは伝わるので、手紙やプレゼントに添えてみましょう。

8本の花束は、「思いやりに感謝」の意味があります。12本の花束は「ダズンフラワー」と呼ばれており、「感謝」「愛情」「幸福」「尊敬」の意味があるため母の日にピッタリです。

ヨーロッパでは古くから12本のバラの花束を「ダズンローズセレモニー」として12の意味を込めて贈る習慣があります。12本のカーネーションを贈るときは、12個の意味を込めて贈るのも素敵です。

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色で異なるカーネーションの「花言葉」

母の日にカーネーションを贈るなら、色味で意味を持たせても素敵です。カーネーションの色ごとによって花言葉が異なるため、それぞれ比較してみてください。

定番の赤色カーネーションの花言葉は、「母への愛」です。「純粋の愛」や「真実の愛」という愛情たっぷりの意味があるため、母の深い愛に感謝して赤いカーネーションを贈るといいでしょう。

しかし、濃い赤のカーネーションは「私の心に哀しみを」という意味になります。深い赤はシックで素敵ですが、母の日に贈るなら色鮮やかな赤のカーネーションがおすすめです。

ピンク

ピンクのカーネーションの花言葉は、「感謝」や「温かい心」などです。淡いピンクのカーネーションはかわいらしい印象で、「上品や気品」「美しい仕草」という意味もあるため、女性らしいキュートなお母さんに贈ってみてください。

白いカーネーションの花言葉は、「亡き母を偲ぶ」です。母の日の由来となったアンナの話のように、白いカーネーションは亡くなった母を偲ぶ花だとされているため、母の日の贈り物としては避けたほうが無難です。

ただし、「純愛」や「尊敬」という意味もあるため、母の日以外の機会なら贈ってもいいでしょう。母に贈るときは、誤解を与えないようメッセージカードで一言伝えるよう注意してください。

紫のカーネーションの花言葉は「誇り」や「気品」です。上品なイメージのある花色なので、大人っぽいイメージのお母さんに贈ってみてください。

黄色

黄色のカーネーションの花言葉は、「軽蔑」や「嫉妬」です。かわいらしい印象で女性受けのいい花色ですが、ネガティブな意味があるため母の日の贈り物としては避けたほうがいいかもしれません。

ただし、黄色いカーネーションは、「美」や「友情」という意味もあります。白のカーネーション同様に、メッセージを伝えて贈るのがおすすめです。

オレンジ

オレンジのカーネーションの花言葉は、「純潔な愛」や「熱愛」などです。情熱的な意味があるため、母親に贈るというより恋人へ贈る場合に向いています。

青いカーネーションの花言葉は「永遠の幸福」です。もともと青いカーネーションは存在しておらず、遺伝子組み換えで生みだされたものや、白のカーネーションに青を着色しています。

クールな見た目ですが、母への温かい思いを込めて贈るのに適しています。花屋さんでもあまり見かけない花色なので、特別感を重視したいときにおすすめです。