手渡しギフト

お中元の渡し方として、自宅を訪問する方法と配送する方法があります。近年では配送するケースが多いですが、正式には訪問をして感謝の気持ちを伝えるのがマナーです。

そうはいっても、遠方だったりお互いの時間が合わなかったりすれば、訪問できないこともあるでしょう。その場合は配送でも失礼にあたらないのでしょうか。

配送する際の挨拶状の書き方やマナー、さらに訪問する際のお中元の渡し方や挨拶の言葉についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

お中元の渡し方、正式なマナーは「手渡し」

お中元は本来相手の自宅を訪問し、贈り物を渡して感謝の気持ちを直接伝えるのがマナーです。しかし、遠い地域に住んでいたり、お互い時間が合わなかったりすることもあり、手渡しができない場合もあります。

とくに近年では自宅を訪問して直接手渡しするケースは少なく、配送で品物を贈ることで感謝の気持ちを示すことも多くなりました。正式なマナーは手渡しをすることですが、配送したからといって失礼にはあたりません。

お互いの都合が合わない、遠方で会いに行けないなどの場合は配送にして、相手も快く承諾してくれる場合は、自宅に訪問し感謝の気持ちを直接伝えるといいでしょう。

自宅を訪問する際のマナー

自宅を訪問する際は、電話などで連絡を取り合い事前に訪問することを相手に伝えます。その際は「お中元を渡したい」と告げるのではなく、「夏のご挨拶をしたい」と告げるのがマナーです。

訪問する時間は相手の要望を聞いたうえで、10時から16時の間で伺いましょう。昼食の時間は避控えるのが望ましいです。

約束の時間よりも早く着いてしまうと相手を慌てさせてしまうので、時間の調節をして伺うことも大切です。

配送する際の注意点

お中元を配送する際は、時期に注意しましょう。お中元の期間は地域によって異なるため、配送に掛かる時間などを確認することが必要です。

時期がずれてしまった場合は、お中元ではなく暑中見舞いや残暑見舞いとして贈ります。

お中元の挨拶状は「送り状」と「添え状」の2種類

お中元を贈る際は挨拶状を添えるのがマナーです。手渡しができれば感謝の気持ちを直接伝えられますが、それができない場合は挨拶状で季節の挨拶や感謝の気持ちを伝えます。

挨拶状がないと「挨拶を省略している」「挨拶がない」など失礼にあたるので、挨拶状は忘れずに送るようにしましょう。挨拶状には添え状と送付状の2種類があります。

お中元の品と一緒に添えるのが「添え状」、品物とは別にお知らせをするのが「送り状」です。お中元の品物だけを贈るのは失礼にあたるので、お中元を贈る際には挨拶状も一緒に送ります。

品物に添えて送る場合のマナーと注意点

郵送で品物と一緒に挨拶状を添える場合は、はがきやメッセージカード、もしくは封筒の場合は封をせずに送らなければなりません。郵便法により、書状は信書扱いとなり一緒に送ることができないからです。

また、デパートや百貨店からお中元を贈る際は、事前に添え状を用意しておきましょう。ただし、お店によっては手紙などを同封できない場合もあるので、事前に確認しておいてください。

品物とは別に送る場合のマナーと注意点

お中元の品に同封しない場合は、品物が届く2~3日前に届くように送ります。品物とは別に送り状を出すほうが丁寧とされていますので、目上の方などには送り状を出すとよいでしょう。

送り状には品物がいつ届くのか、到着日を記載しておくようにします。とくにフルーツや生ものなどを贈る場合は、できるだけ留守を避けるためにも配送方法と到着日を知らせるのがマナーであり、親切です。

「お中元の送り状」書き方のポイントと文例

お礼状を書くイメージ

お中元の送り状には、「時候の挨拶、ご無沙汰していて申し訳ないこと、感謝の気持ちを示す御礼の言葉、贈り物を贈ったこと、相手の健康を気遣う言葉、結びの言葉」といった内容を記します。会社の上司なのか、ビジネス上の取引先なのか、また家族なのかなど間柄によって適切な文章を書きましょう。

書き方のポイント

目上の方やビジネス関係の相手には、正式な書き方で失礼のないように書くことが大切です。ポイントの一つは、季節の贈り物なので必ず「時候の挨拶」を忘れずに書くこと。

品物の内容や到着日のお知らせも大切なポイントです。また、パソコンで作成したものでもマナー違反とはなりませんが、手書きのほうが気持ちがこもっていると感じられるものです。

感謝の気持ちを伝えるためにも、手書きで書いてみてはいかがでしょうか。以下、それぞれの項目の文例を紹介します。

文例

前文(時候の挨拶)

拝啓
厳しい暑さが続いておりますが、〇〇様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

主文

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
日頃の感謝の気持ちといたしまして、ささやかではございますがお中元の品をお送りいたしました。
〇〇百貨店より〇月〇日に届くよう手配いたしましたので、ご笑納いただければ幸いです。

末文

ますますの酷暑にお体を崩されませんよう、ご自愛ください。
略儀ながら書中をもちましてお中元のご挨拶申し上げます。
敬具

送り状を送る方法

送り状は手紙、ハガキ、電話、メールといった方法で送ることができますが、最も丁寧とされているのは手紙です。目上の方やビジネス関係の取引先などには手紙で送ることをおすすめします。

親しい友人などには電話やメールでも失礼にはあたりません。お中元を贈ったことと到着日などを事前に伝えておいたほうが親切です。

手渡しする場合の「挨拶」と「マナー」

お中元を手渡しする場合には、事前に連絡をして訪問する日や時間を決めます。目上の方や取引先の方の場合は、手紙で確認するのが望ましいです。

到着時間は約束ぴったりの時間か、5分遅れ程度が好ましいとされています。あまり約束の時間に遅れると相手を心配させてしまうので、遅くなるときは連絡を入れるようにしてください。

訪問する際は、スーツなど失礼のない服装で訪問します。靴なども汚れがないよう、チェックするのを忘れずに。

お中元の品は玄関先で渡すのではなく、部屋に通されて挨拶を済ませた後に渡します。座る前に風呂敷や紙袋から取り出し、両手で渡すのがマナーです。

持参した風呂敷や紙袋は持ち帰りましょう。

訪問した際の挨拶

訪問した際には、玄関で「お忙しいところお時間をいただきありがとうございます。本日は夏のご挨拶に参りました」といった内容の挨拶をします。お中元の品を渡すときには、「つまらないものですが」といった言葉は避けるようにします。

これは、感謝の気持ちを伝えるにはふさわしくない言葉です。「心ばかりの品ですが感謝の気持ちです」や「お口に合うとうれしいのですが」などといった言い方のほうが丁寧に聞こえます。

感謝の気持ちが伝わる言葉を添えて渡しましょう。