母の日は海外にもある？日本の母の日との違いを解説！

日本では毎年5月第2日曜日を母の日としてお祝いする習慣がありますが、海外でもお祝いするのでしょうか。あるとすれば、日本と同じようにお母さんへ贈り物をするのか、またはその国独自の方法があるのでしょうか。

アメリカ発祥と言われる母の日は、世界中で全く同じではないものの、母親をねぎらう習慣はあります。今年の日本の母の日はいつか、いつから日本で母の日を祝うようになったかをチェックしながら、世界各国の母の日の習慣にも目を通してみましょう。

海外の母の日の日にちや、定番の贈り物の違いを見比べると面白さがあります。

日本の母の日は「毎年5月の第2日曜日」

1年に一度やってくる母の日は、日本では子どもから母親へ感謝の気持ちを伝える日になっています。毎日、子どものため家族のために頑張ってくれるお母さんへ、普段は恥ずかしくて伝えづらい感謝の気持ちを形にして贈りましょう。

では、今年2023年の母の日はいつでしょうか。

日本の母の日にすること

日本の母の日は、子どもからお母さんへ感謝を込めたプレゼントを贈る日になっています。プレゼントの定番はカーネーションの花ですが、お母さんの好みに合うさまざまなアイテムが贈られています。

早いと3月中から、遅くとも4月には、花屋だけでなくあらゆるショップの店頭に母の日の好適品がずらりと並ぶので、プレゼント候補は早めにピックアップしましょう。

2023年は5月14日が母の日

5月の第2日曜日が母の日にあたるため、2023年は5月14日の日曜日が母の日です。ゴールデンウィークが明けた翌週ですが、「ゴールデンウィークに用意しなくてもまだ時間がある」と思うと、休み明けのあわただしさにプレゼントの準備を忘れてしまうかもしれません。

できればゴールデンウィーク中には、母の日のプレゼントの準備が整っていると安心です。

日本の母の日は「アメリカが由来」が有力

母の日は日本発祥ではなく、アメリカからやってきた習慣という説が有力です。日本で有力視されるアメリカ発祥説の内容を知り、母の日の意味をあらためて理解しましょう。

アメリカ発祥説とは

母の日は、100年以上前のアメリカでアンナ・ジャービスという女性の母親が亡くなった時に、教会で集会を開き、追悼の意を込めて白いカーネーションを参加者へ配ったことが起源と言われています。カーネーションは亡くなった母親の好きな花でした。

アンナ・ジャービスの母親は南北戦争が勃発した時代に、南北問わず負傷者の手当に奔走した人物です。戦後もアメリカ平和のために働き続けた母を尊敬した娘が、母の日の制定を呼びかけ、知事が認定したことから始まりました。

日本では明治時代から始まった

日本では明治時代末期頃、女性教授が母の日を紹介したことから始まったと言われています。その後、製菓会社が東京で母の日の会を開いたことで、日本でも母の日が次第に定着していきました。

「海外の母の日」は日にちも祝い方もさまざま

アメリカで始まったと言われる母の日は、海外にも存在しています。世界各国でお祝いの習慣は異なりますが、感謝や労いの気持ちを伝える点では共通する部分があります。

世界各国の母の日の時期やお祝いの種類などを、簡単に説明します。

アメリカ

母の日発祥の地とする説があるアメリカは、5月第2日曜日に花束やメッセージカードを贈る習慣があります。花はカーネーションに限らず、ひまわりや蘭などあらゆる種類が贈られ、花とお菓子を一緒にまとめるなど自由な贈り方をしています。

カナダ

カナダの母の日も5月第2日曜日ですが、プレゼントの定番はありません。お母さんの好きな花とメッセージカードを贈るか、家事をお休みする日としています。

イギリス

イギリスの母の日は明確に日にちが決まっておらず、3月の春分以降から最初の満月の次に来る日曜日までのどこかでお祝いをします。具体的には3月21日～4月24日の間に行います。

フランス

5月最終日曜日または6月最初の日曜日を「フェト・デ・メール」と呼び、母親の祭日としています。お母さんへプレゼントを贈る習慣があり、花束・チョコレート・手作りプレゼント・自作の詩などを贈ります。

イタリア

5月第2日曜日が母の日で、アザレアの鉢植えを贈ることが定番です。お母さんに感謝を伝えて家族で食事をしますが、日頃から感謝を伝える習慣のあるイタリアでは、日本ほど母の日が盛大ではない傾向にあります。

ドイツ

ドイツの母の日も5月の第2日曜日で、贈り物は季節の花を使った花束やメッセージカードで感謝の気持ちを伝えます。イタリアと同じく、日本のような盛大なお祝いの仕方ではありません。

フィンランド

フィンランドの母の日も5月第2日曜日で、花屋でミニバラを買う、またはヴォッコを摘んできて花束を作りお母さんへ渡します。

韓国

韓国は母の日ではなく「父母（両親）の日」として、5月8日にお祝いをします。定番の贈り物は日本と同じカーネーションですが、お金の方が喜ばれる傾向にあるようです。

タイ

タイの母の日は王妃の誕生日にあたる8月12日で、定番の花はジャスミンです。母の日には建物へ王妃の写真を飾ったり、王妃の誕生日の色である水色の旗を掲げたりしてお祝いするイベントです。

ベトナム

母の日はありませんが、3月8日の国際女性デーと、10月20日のベトナム婦人デーが意味合いの近い日です。お母さんだけでなく男性が女性に感謝する日であり、子どもからだけでなく夫からも感謝の気持ちを込めてお祝いをします。

エジプト

エジプトの母の日は3月21日で、定番の贈り物はスカーフです。エジプトの女性は肌を隠す習慣があるため、スカーフが喜ばれます。

オーストラリア

5月第2日曜に、菊の花を贈ることがオーストラリアの母の日の定番です。南半球のオーストラリアは5月は秋のため、秋に咲く菊の花の中でもクリサンセマムの「マム」が「母」という意味であることから、菊の花を贈っています。

お母さんに「感謝を伝える気持ち」は世界共通！

世界中の国々で、それぞれの方法でお母さんへ感謝の気持ちを伝えています。毎日、家族のために忙しく頑張ってくれているお母さんへ「ありがとう」の気持ちを伝えたい思いは、世界共通だとわかります。

花束やお母さんの好きなアイテムにメッセージカードを添えて、または直接感謝の言葉を伝えながらプレゼントを渡しましょう。海外でもメッセージカード渡す国が多いようで、この機会に普段伝えられない気持ちをメッセージカードに込めてはいかがでしょうか。

愛する子どもが自分のために選んでくれた贈り物なら、何でも喜んでくれるはずです。