還暦祝いにお返しは必要？お返しの時期やマナーを紹介

還暦祝いをいただいたら、お返しは必要なのか迷うかもしれません。相手によっては高価な品物を贈られることもあるため、何かお礼をしたいと考えるのではないでしょうか。

ここでは、還暦祝いにお返しが必要なのかということと、お返しのマナーを紹介します。お返しするときの時期やおすすめの品物も紹介しますので、内祝いの参考にしてみてください。

還暦祝いをいただいたら「お返し」は必要？

還暦祝いのお返しは基本的に必要ありません。しかし、もらった相手や内容によってはお返ししたいと考えることがあるので、それぞれのパターンで使い分けるとよいでしょう。

基本はお返ししない

還暦祝いの贈り物は、誕生日プレゼントと同じ扱いです。誕生日プレゼントにお返しが不要なように、還暦祝いでも基本的にお返しはしません。

お返しが不要とはいっても、お礼の言葉は伝えてください。身内からの贈り物ならその場でお礼を伝えれば大丈夫ですが、後日電話でお礼を伝える方法もあります。

身内以外から

還暦祝いにお返しが不要な理由は、身内から祝ってもらうケースが多いからです。最近では、家族や親戚以外からお祝いしてもらう場合もあるので、そのときにはお返しをするケースもあります。

お返しはお礼としての贈り物ではなく、内祝いです。幸せのおすそ分けという意味で、何かお返しをするとよいでしょう。

身内以外からお祝いの品をいただいてお返しをするか迷ったら、相手との関係性や金額などを考慮することをおすすめします。

高価なものをいただいたら

身内からの還暦祝いであっても、高価なものをいただいたらお返しをすることがあります。高価なものをいただいたからといって、お返ししなくても問題はありませんが、感謝の言葉だけで不十分だと考えるならお返しするのもよいでしょう。

還暦祝いのお返しを贈る「時期」や「相場」

還暦祝いのお返しをしたいと考えているなら、贈る時期や相場に注意が必要です。いつお返しをするのか、どのくらいの金額のお返しが適切なのか紹介します。

お返しの時期

食事会などを開いてもらうときは、当日に手土産としてお返しを手渡します。当日参加できなかった方や、郵送で贈り物が届いたときは、なるべく早くお返しをしてください。

お返しをするタイミングは、60歳の誕生日前にいただいたら誕生日が過ぎてからできるだけ早いうちに、誕生日後ならいただいてから早めの時期です。

お返しの相場

内祝いの相場は、いただいた品物の3割～半額程度です。いただいた品物の相場がわからないときは、無理に調べる必要はなく一般的な相場で判断して問題ありません。

半額返しではきちんとしたギフトにならないときは、別の機会でお返しをする方法がおすすめです。普段の生活で手土産を持参するなど対処すればよいでしょう。

高価なお祝いの品をいただいたときは、高くても10,000円を目安にお返しをします。還暦祝いとして高価なものをいただいても素直に受け取って、気持ち程度のお返しをするようにしましょう。

連名でお祝いの品をいただいたときは、まとめてお返しする方法でも、個別にお返しをする方法でもどちらでも大丈夫です。詰め合わせギフトを選んで、みんなで分けてもらう方法でも構いません。

還暦祝いのお返しには「のし」と「お礼状」も忘れずに

還暦祝いのお返しをするときは、のしとお礼状をつけるようにします。のしの種類とメッセージの内容を紹介しますので、参考にしてみてください。

のしの種類

内祝いは何度繰り返してもよい贈り物のため、のしには紅白の蝶結びの水引を選びます。のし紙の表書きには、「還暦内祝」「内祝」「寿」のどれかを書き入れましょう。

表書きの下には名入れとして、贈り主の名前を書きます。文字は毛筆で書くのが正式なマナーですが、筆ペンやフェルトペンで書いても構いません。

お礼状の内容

内祝いの品物にお礼状を添えると、気持ちも一緒に届けることができます。還暦祝いをもらうと年齢のネガティブな感情が出てくることがありますが、相手はいつまでも元気で過ごして欲しいという気持ちでお祝いをしてくれているため、明るいメッセージ内容がおすすめです。

文例

「この度は、還暦のお祝いの品をいただきまして、誠にありがとうございます。本来ならお礼に伺うところですが、書中をもちましてお礼の挨拶とさせていただきます。

今までと変わらぬ日々だと考えていましたが、還暦を迎え引き締まる思いもしております。今後も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。」

お礼のメッセージは、季節の挨拶など最低限の形式に留めて、自由な気持ちを書いても問題ありません。第二の人生を迎える想いや、相手への感謝の気持ちを自分の言葉で伝えるようにしてください。

還暦祝いのお返しに「おすすめの品物」

還暦祝いの内祝いで何をお返ししたらいいか迷ったら、次に紹介する品物を比較してみてください。消耗品や記念に残る食器などが人気で、グルメギフトなどもおすすめです。

お菓子

還暦祝いのお返しでは、年輪の層が年齢を重ねたイメージと重なるバームクーヘンが人気です。ほかにも紅白饅頭のようなおめでたいスイーツや、クッキー・マドレーヌなどの焼き菓子も人気があります。

スイーツをお返しとして贈るときは、賞味期限に注意してください。60歳の誕生日が過ぎてからお返しするつもりで購入しておくと、手渡すときに賞味期限切れが近くなっていることがあります。

日持ちするグルメ

相手がすぐに食べられないことが予想できるときは、ビールの詰め合わせ、缶詰や瓶のセット、うどんなどの乾麺などがおすすめです。どれも日持ちがするもので、もらった相手が好きなタイミングで消費できます。

おめでたい食品を贈りたいなら、紅白のかまぼこがあります。「寿」の焼き印が入った内祝い専用の商品を販売しているお店を利用してみてください。

記念に残るもの

何か記念品を贈りたいときは、タオルセットや食器セットなどが人気です。湯呑セットやタオルは実用性が高く、もらった側としても嬉しいでしょう。

記念品を贈るときは、もらった人が扱いに困るような自分の趣味の置物は避けてください。ハンカチや靴下は、別れや踏みつける意味を連想させるため内祝いとして向いていません。

食事に招待する

何か品物を贈って相手に気を遣わせたくないときは、食事に招待する方法があります。お盆など家族みんなで集まる機会を利用すれば、あらたまった雰囲気がありません。