お歳暮は兄弟間でも贈る？相場やお返しのマナーとは

兄弟のように近い関係性だと、お歳暮を贈るべきか迷うかもしれません。しかし、親しい間柄だからこそお礼を言い忘れていることもあるでしょう。

どのようなケースでお歳暮を贈るといいのか、また贈る際の注意事項を紹介します。親しい間柄の兄弟だからこそ、きちんとマナーを守ってお歳暮を贈りましょう。

兄弟に贈るお歳暮の相場やおすすめの品物も合わせて紹介しますので、参考にしてみてください。相手に気を遣わせない贈り方もあるため、状況に合わせて選ぶことをおすすめします。

兄弟間でも「1年の感謝」としてお歳暮を贈る場合がある

お歳暮を兄弟間で贈るべきなのか、贈らないとマナー違反になるのかは、家庭や状況により異なります。1年の感謝の気持ちを伝える贈り物がお歳暮のため、会社なら取引先に、家庭では身内で日頃お世話になっている人に贈るのが基本です。

例えば、兄弟が両親の世話をしている、兄弟から子どもにお小遣いをもらったケースなどでは、感謝の気持ちとしてお歳暮を贈ることがあります。また、特別お世話になっていなくても、兄弟からお歳暮をいただいたらお返しする考え方でも間違いではありません。

お歳暮を贈るかどうかは、地域の習わしや家庭の考え方によっても変わります。お世話になっていない、また家族なので気を遣わなくてもいいと考えるのではなく、兄弟姉妹との関係性に合わせて贈るかどうか決めるとよいでしょう。

兄弟にお歳暮を贈る際の「相場」

兄弟に贈るお歳暮の相場は、3,000円～5,000円程度です。親戚や両親など関係性の近い人に贈る価格と同等にすればよいでしょう。

普段から付き合いが深い関係性では、相手に気を遣わせず自分も無理をしない金額設定にすることが大切です。高価なものを贈ると相手は気軽に受け取りにくくなり、自分にとっても毎年贈るのが負担に感じるかもしれないので、注意しなければいけません。

お歳暮は一度贈ると来年も贈るのが基本のため、相手にとって負担に感じない、また自分が来年からも贈れる金額設定にしてください。一度贈るとなかなか止められないと考えるのではなく、最初の1年目は試しに贈ってみよう程度に考えるのがいいかもしれません。

贈ってみて来年からお歳暮は不要だと言われたら、次は贈らなくても大丈夫です。親しい間柄であれば、相手の考え方や好みを聞き出す機会があるはずなので、まずは贈ってみてください。

兄弟に贈るお歳暮は高価なものよりも、相手が喜ぶ品を贈りましょう。家族で楽しめるもの、子どもが好みそうなもの、相手が食べてみたいと言っていたものなどが一般的です。

兄弟からお歳暮をもらった際の「お返しのマナー」

兄弟からお歳暮をもらったら、喪中であっても何らかのお返しをするのがマナーです。基本的にお歳暮にお返しは不要だとされていますが、兄弟間では同等のお返しをするか、お礼状を出したほうがよいでしょう。

お返しの相場

もらったものより高価な品物を贈ると、「来年は贈らなくてもよい」という意味にとらえられる恐れがあるため、半額～同額以下でお返しをするのが一般的です。兄弟には高価なものは避けて、受け取った品物の同等のお返しがおすすめです。

お歳暮の時期に返しそびれてしまった時は、お年賀や寒中見舞いとして贈ります。贈るのが遅れそうな場合は、お年賀や寒中見舞いになることを事前に伝えておきましょう。

お礼状の贈り方

お歳暮にお返しは不要で、正式なマナーでは封書のお礼状を出します。お礼状は、相手に品物が届いたこととお礼を伝える意味があるため、お歳暮が届いてから3日以内に出してください。

お礼状を出すのが遅れそうな時は、電話で連絡してからお礼状を出しても構いません。お歳暮を贈った側としては、品物がちゃんと届いたか心配しているはずなので、電話で届いた旨を伝えておくと安心してもらえます。

また、封書だと堅苦しいと感じる時は、はがきでお礼状を出す方法もあります。封書やはがきのお礼状はビジネスで使う丁寧な文面が基本ですが、兄弟が相手なら堅苦しく考えなくても大丈夫です。

電話でのお礼の伝え方

兄弟のように親しい間柄であれば、電話でお礼を伝える方法もあります。電話をする時期もできるだけ早いほうが良く、遅くても翌日まで連絡したいものです。

電話した際に相手が留守だった場合は、留守番電話に名前と品物が届いた簡単なメッセージとかけ直す内容を残しましょう。メッセージでお礼が二重にならないよう簡単なお礼のみに留めて、電話をかけ直した際に丁寧なお礼を伝えるようにします。

相手が何日も留守で電話がつながらない時は、何度もかけ直さないでお礼状を送ってください。お礼状には「電話がつながらなかったためお礼状で失礼します」と一言書き加えておきます。

帰省に合わせて兄弟に「ギフト」を贈るのもおすすめ

兄弟にお歳暮を贈るか迷ったら、帰省や訪問に合わせてギフトを選択するのもよいでしょう。ギフトはのしをかけない贈り物で相手に気を遣わせる心配がなく、兄弟のように近い関係性におすすめです。

ギフトを手土産として持参すれば、相手に気を遣わせず気軽に受け取ってくれるのでしょう。相手が好きだと言っていた品物を持参すると会話のきっかけにもなり、相手が喜んでくれる様子も見られます。

直接会う機会がなく配送する時は、配送したことと「いつもありがとう」という感謝の気持ちを伝えるため、メッセージを残すとよいです。電話・メール・SNSなどを使うとコミュニケーションを深めることもできます。

おすすめギフト

ギフトで選ぶ品物は、お歳暮と同じ考え方で大丈夫です。ハムのように長期保存がしやすく、調理の不要な食品は喜んでもらいやすいでしょう。

お歳暮の時期は年末年始の休みが近いため、ごちそうグルメも人気です。海鮮鍋、カニセット、和牛セットなど、普段とは違う少し贅沢な食材を贈ると家族みんなで楽しむことができます。

また、子どもからお年寄りまで幅広い年齢が楽しめるスイーツも人気です。小分け包装され日持ちする焼き菓子や、ブランドのお菓子など相手が好みのものを選んでみてください。

避けたいギフト

日持ちしない食品や、お酒が苦手な方にお酒を贈ることは避けてください。相手が独身で一人暮らしなのか、家族がいるのか考えながら贈るのが良く、定番だから・自分の好みだからという理由だけで選ばないようにします。

贈る品で迷ったら、相手が自由に選べるカタログギフトを選ぶ方法もおすすめです。