会社に勤めている人は、上司にお歳暮を贈るかどうか迷うかもしれません。とくに会社に入ったばかりだと、ルールがわからず迷ってしまうのではないでしょうか。

そのような方向けに、上司にお歳暮を贈ったらよいのか判断できる情報を紹介します。また、上司に贈るお歳暮のマナーもあわせて参考にしてみてください。

お歳暮は誰に贈る?「上司」に贈るべき?

上司へお歳暮を贈るかどうか迷ったら、お歳暮の由来や注意点を確認しておきましょう。本来の意味を理解すると、お歳暮を贈るかどうかを解決できます。

お歳暮の由来

今のようにお世話になった方へお歳暮を贈るようになったのは、江戸時代のころです。江戸時代には、長屋に店子が住んでおり、長屋の大家にお盆と年末に贈り物をしていました。

その当時の長屋の大家は、店子の身元引受人のような立場で、親子同然の関係性でした。そのため、お世話になった大家へ店子が贈り物をするのは自然なことで、日頃の感謝の気持ちを伝える贈り物だったのです。

上司に贈るのかの判断基準

現代社会では、長屋の大家が上司にあたるでしょう。上司に日頃からお世話になっており、感謝の気持ちを伝えたいならお歳暮を贈るのはよい考えです。

すべての上司にお歳暮を贈らなければならないわけではなく、お歳暮を贈ったからといって自分の評価につながるという考え方はおすすめできません。また、会社でお歳暮のやり取りがあるのかどうかも、判断基準にするとよいでしょう。

会社で禁止されていないか

注意が必要なのは、会社の方針でお歳暮を禁止している場合です。お歳暮は古くからある日本の習慣ですが、会社内や取引先からの贈答品を控えようという考えの会社が増えており、事前の確認がおすすめです。

上司へ贈るお歳暮の平均相場は「3,000円~5,000円程度」

お世話になった上司へお歳暮を贈るときは、相手に気を遣わせない金額の品物を贈るようにしましょう。目上の方で自分の評価につながるという理由から、高価なものを贈るという考え方は避けるようにしてください。

相場

上司に贈るお歳暮の平均相場は、3,000円~5,000円です。とくに感謝を伝えたい上司へは、5,000円~10,000円の範囲で贈り物をする人もいます。

お中元とお歳暮を贈るなら、お中元よりお歳暮の金額は2割高くするのが一般的です。3,000円のお中元を贈るなら、お歳暮は5,000円にするなど調節してみてください。

高価なものを贈る際の注意点

高価な品物を贈ってしまうと、相手に気を遣わせる恐れがあります。お返ししてくれる上司の場合では、相手に金銭的な負担をかけるかもしれません。

また、お歳暮は一度贈ったら毎年贈るものです。来年も贈れる金額なのか考えながら、お歳暮の品物を選ぶようにしてください。

「一度だけ贈る時」「喪中の時」など贈り方のマナー

上司へお歳暮を贈るときは、贈り方に注意点があります。一度だけ贈りたいときや、相手が喪中の際、時期が過ぎてしまったときの対応方法やマナーを紹介します。

一度きりの場合

上司に一度きりのお礼を伝えたいときは、お礼として贈り物をします。お歳暮は来年もよろしくお願いしますという意味があるもので毎年贈るもののため、一回のみの場合は表書きを「お礼」や「御礼」として贈りましょう。

喪中の場合

上司が喪中でもお歳暮を贈って構いませんが、贈る時期には注意が必要です。注意したいのは、四十九日以降に贈ること、お正月の松の内を避けて贈ることです。

松の内はお祝い事をする時期のため、喪中の方へ贈り物をするのは適していません。寒中見舞いとして、贈る時期をずらすようにしてください。

お歳暮の贈り方

本来お歳暮は、直接感謝の気持ちを伝えるため先方にお伺いして手渡しするものです。ただし、最近はお互いの都合がつかない理由や、デパートやネットショップなどで購入するケースが増えており、配送しても問題はありません。

贈る時期

お歳暮を贈る時期は、12月13日~12月20日までが一般的です。年末だとお正月の準備で忙しくなり、帰省や旅行で家を空ける場合もあるため、12月20日までの到着が望ましいです。

不在になりやすい上司の場合は、確実に受け取れる日時を確認してください。配送では受け取り日時を指定して、先方にも送り状を出しその旨を伝えましょう。

年末にお歳暮を贈ることができなかったときは、松の内なら表書きを「お年賀」に変えます。関東では1月7日まで、関西は1月15日までが松の内の期間です。

なお、松の内も過ぎて贈り物をしたいときは、2月4日ころの立春までに表書きを「寒中御見舞」に変えます。

お歳暮の定番品や失礼にあたる贈り物など「選び方の注意点」

上司へお歳暮を贈るときは、品物で迷うかもしれません。相手の好みに合った贈り物が一番ですが、迷うなら定番や人気のギフトを選んでみてはどうでしょうか。

定番ギフト

本来のお歳暮はお供え物の意味があったため、塩鮭や数の子などが定番でした。最近では、ハムギフト、お菓子セットなど日持ちのする食品や、実用性のある洗剤などを贈るケースが多いようです。

相手の好みに合ったもの

上司がお酒好きだとわかっているなら、ビールや日本酒などのギフトがよいでしょう。甘いものが好きな方へは焼き菓子、コーヒー好きの方にコーヒーギフトも喜んでもらえます。

相手の好みがわからないときは、好きなものを選べるカタログギフトもおすすめです。カタログギフトなら、苦手な食べ物を避けやすく、アレルギーがある方へ贈っても安心です。

家族構成に合わせて

小さな子どもがいる家庭では、ジュース・スイーツ・ハム・ソーセージなどのセットがいいでしょう。家族構成に合わせて、子どもが手に取りやすいものや、年配の方でも食べやすいものを選んでみてください。

贈ってはいけないもの

縁起の悪い意味がある品物は、お歳暮に適していません。踏みつける意味のある履物や下着、縁を切る意味のある刃物やハンカチ、苦と死を連想させる櫛、お金に困っている意味がある商品券は避けてください。

上司からお歳暮をいただいた場合は「お礼状」をすぐに出す

自分がお歳暮を贈っていないのに上司からいただいたら、基本的にお返しは不要ですがマナーとしてお礼状は出しましょう。

お礼状を出すタイミング

お歳暮をいただいたら、すぐお礼状を出すのが基本です。遅くても3日以内にお礼状を出すようにしてください。

お礼状を出すのを遅れたときは、文中にお詫びの言葉を加えるようにします。遅れたからといって年賀状と一緒にするのはマナー違反です。

お礼状の形式

最も丁寧なお礼状の形式は、縦書きの封書です。マナーを重視する上司へは、縦書きの封書でお礼状を出すと好印象です。

上司に出すお礼状でも、相手によってははがきで出しても問題ないことがあります。また、メールでお礼状を送る方法もありますが、あくまでも略式であることは覚えておいてください。

お返しを贈る場合

日頃の感謝の気持ちを伝える贈り物がお歳暮なので、お返しをしなくても失礼にはなりません。しかし、上司からお歳暮をいただいたらお返ししたいこともあり、その場合は贈っても大丈夫です。

お歳暮のお返しの品は、いただいたものの半額~同額が基本です。相手が上司だからという理由でいただいた金額より高価なものを贈ると、お歳暮を断っていると判断される恐れがあるので注意してください。

お返しの表書きは、時期に合わせて「お歳暮」「お年賀」「寒中見舞」を使い分けます。それぞれ感謝を伝える贈り物の意味があるため、添え状にはお返しという言葉は使わないでください。

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