お中元は贈らなくてもお歳暮は贈る、という方も多いのではないでしょうか。お歳暮は1年分の感謝の気持ちを伝えるものです。

お中元もお歳暮も贈る場合、お歳暮には何を贈ればよいのか、違ったものを贈った方がよいのか、など悩むこともあるでしょう。

そもそもお歳暮とはどのようなものなのか、お中元とはどう違うのかを把握しておけばギフト選びもしやすく、金額の目安もつけやすいものです。贈り方のマナーについてもしっかり理解しておきましょう。

お歳暮とは「1年の締めくくり」に感謝の気持ちを込めて贈るもの

お歳暮とは年の暮れ、お世話になった方に1年間分の感謝の気持ちを伝える贈り物です。1年の締めくくりに感謝の気持ちを伝えるとともに、来年もよろしくお願いしますという挨拶の意味もあります。

お歳暮とはどのように始まった?

お歳暮の由来は、日本古来の習慣から来ていると言われています。昔から年末にはお世話になった方に感謝の気持ちを伝える習慣があったようです。

年の暮れに行われる歳暮回りには、手土産を持参することも少なくありませんでした。その手土産が現在のお歳暮となったと言われています。

お歳暮の習慣が広まったのは江戸時代

お歳暮が始まったのは室町時代と考えられ、江戸時代になると一般的な習慣として広まったとされています。現代のように「お歳暮」として贈り物をする習慣が定着したのは明治時代のようです。

江戸時代、武家社会では組頭に贈り物をする習わしがあり、商人の世界ではお盆と年末に商売の清算をする習慣がありました。その頃から、目上の人やお世話になった方にお礼として贈り物をすることが多かったようです。

お歳暮とお中元の違いは「1年分の感謝」か「半年分の感謝」

お世話になった方への季節の贈り物として、お歳暮のほかにお中元があります。お中元は夏の季節に贈るギフトですね。

お中元もお歳暮も、お世話になった方への感謝の気持ちを伝えるものです。お中元は半年分の感謝を込めるもので、お歳暮では1年分の感謝の気持ちを伝えます。

お中元の由来

お中元は、中国の宗教である道教の三元(上元・中元・下元)の一つである中元の行事が起源です。7月15日の中元の日は罪を赦す神様の誕生日。

この日は火を焚いて、近隣の人に贈り物をする習慣がありました。さらに同じ時期に行われていたのが盂蘭盆会(うらぼんえ)という仏教の行事です。

盂蘭盆会はお盆の時期、先祖を供養する仏教行事です。盂蘭盆会では先祖を供養するため、お供え物を用意するのが習慣でした。

この盂蘭盆会と中元の行事が結びつき、お中元は先祖の供養をし、贈り物をする日となったのです。それが日本にも伝わったとされています。

お中元とお歳暮で異なる点

お中元とお歳暮の違いは、季節と半年分の感謝か1年分の感謝か、という点です。お歳暮には来年への挨拶を兼ねている点も違いといえます。

お世話になった方への感謝の気持ちを伝える点においては同じです。贈る相手も、上司や取引先、実家や義実家、親戚など大きな違いはありません。

季節が異なることで、贈る品物に違いが生じることもあります。お中元ではそうめんや水菓子なども人気があり、お歳暮ではお正月に家族みんなで食べられる蟹鍋セットやしゃぶしゃぶセットなども喜ばれます。

一方で、贈り物として人気商品であるビールなどのお酒類やハム、お肉やジュース、スイーツなどは季節に関係なく選ばれることが多い定番ギフトです。

お歳暮を贈る「時期」や「金額相場」

お歳暮を贈る時期は、基本的に12月13日~12月20日に贈るのがマナーとされています。地域によって若干の違いがあり、関東では11月末頃から贈るケースも少なくありません。

12月20日頃までに贈るのがよいとされていますが、関東でも関西でも年内に届けば問題ないでしょう。ただし、年明けになった場合はお年賀になるので注意が必要です。

お歳暮の金額はどれくらいが相場?

お歳暮の贈る品物はお中元と同じくらい、3,000円~5,000円程度と言われています。しかし、お歳暮の方がやや高額になるのが一般的です。

いくらくらいの品を贈るのかは、関係性によっても異なります。とくにお世話になっている方には5,000円以上のものを贈る場合もあります。

また、年齢によっても金額が異なる場合も。20代~30代では5,000円程度、40代以上になるとそれ以上の金額をかけて贈ることもあるようです。

贈り物に違いが生じることもあります。お歳暮はお中元よりも高級なお肉や、原料や製法などにこだわったお酒など、少し高級な品物などを選ぶ傾向にあります。

お中元やお歳暮は継続して贈るのがマナーです。翌年には明らかに値段の下がった贈り物をするのは避けたいので、無理をせず続けて贈れるものを選ぶとよいでしょう。

「お歳暮を贈る場合」の基本マナー

お歳暮を贈るときには、のし紙の表書きに「お歳暮」または「御歳暮」と書き、水引を挟んで下の部分に贈り主の名前を入れます。水引は慶事やお礼の際に使われる紅白の蝶結びを選びます。

お歳暮に何を贈るか悩んだときは、定番ギフトや人気ギフトをチェックしてみましょう。その際は、相手の家族構成やライフスタイルなどに合わせたものを選ぶことが大切です。

お歳暮の選び方のポイント

お歳暮は相手の喜ぶものを贈ることが重要です。いくら人気商品でも、相手が好まないものを贈っても喜んでもらえない可能性があります。

どのような食べ物が好きか、晩酌はするのか、家族は何人かなどを確認し、喜ばれるギフトを選んでください。中には年末に家族で出かけてしまうケースもあるので、確実に受け取れる日をチェックすることも必要です。

喪中の場合のマナー

喪中の場合は、慶事などに用いられる水引やのしのついたのし紙は使用しないのがマナーです。白無地の奉書紙、もしくは短冊に表書きと贈り主の名前のみを書き贈ります。

喪中でもお歳暮を贈るのは失礼にはあたりませんが、悲しみに暮れている時期に贈るのは控えた方がよいでしょう。四十九日を過ぎた忌明け後に贈るのがマナーです。

お歳暮の時期を逃した場合

お歳暮の時期に贈れなかった場合は、表書きを「お年賀」として年明けに届くようにします。お年賀は1月1日~関東の場合は7日まで、関西の場合は15日までに届くように贈ります。

お歳暮をいただいたからと言って、基本的にお返しは必要ありませんが、お返しをする場合はまずお礼状を書いてください。そのうえで時期に合わせて、「お歳暮」「お年賀」を贈ります。

「お歳暮を受け取った場合」の基本マナー

お歳暮を受け取ったらすぐに、できれば3日以内にお礼状を出すのがマナーです。基本的にお返しの必要はありません。

お礼は手紙やはがきを出すのが丁寧ですが、関係性によっては電話でもよいでしょう。ただし、留守番電話の場合はそれだけで済まさず、後でかけ直すようにします。

お礼状には何を書く?

お礼状には季節の挨拶や贈り物に対するお礼と感想、日頃お世話になっていることへのお礼、相手の近況や健康に関する問いかけ、相手への今後の活躍を祈る言葉などを書きます。パソコンではいけない、というわけではありませんが、手書きで書いた方があたたかみもあり丁寧さが伝わるでしょう。

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