お歳暮を贈るのに慣れていないと、贈る時期で迷うかも知れません。詳しい事情やマナーを知らないと、11月に贈ってもよいのか考えてしまうでしょう。

贈る時期で悩んだら、本来の贈る時期を確認することをおすすめします。お歳暮は目下から目上へ一年お世話になった感謝の気持ちを伝える贈り物で、贈る時期がズレると相手によっては失礼にあたるかも知れません。

11月に贈る前に、11月でも大丈夫なのか、またお歳暮で知っておきたい基本的なマナーを確認してみてください。贈るのが遅くなったときの対処法も紹介します。

お歳暮を贈るのは「12月初旬」が一般的な時期

お歳暮を贈る時期は、12月13日~12月20日までが一般的です。しかし、地域によって贈る時期が多少異なることや、近年の事情から11月からお歳暮を贈るケースがあります。

11月にお歳暮を贈っても大丈夫か気になるときは、本来のお歳暮を贈る時期の意味や、地域別の贈る時期を確認しておきましょう。

本来の贈る時期

12月13日からお歳暮を贈る理由は、この日はお正月始めの日だからです。一年の感謝の気持ちを伝える贈り物がお歳暮で、お正月の準備を始める12月13日から贈る風習があります。

また、12月20日までにお歳暮を贈る理由は、これ以降はどの家庭もお正月の準備で忙しくなるからだとされています。ただし、お歳暮でお正月用の食品を贈る場合は、早くに贈ると日持ちしない恐れがあるため、12月末に届くよう配慮するとよいでしょう。

11月から贈る人が増えている理由

近年11月からお歳暮を贈る人が増えているのは、デパートの早割の影響が考えられます。また、年末は実家や海外で過ごす方もいるため、贈る相手に合わせて早めに贈ると親切です。

地域による贈る時期

関東では12月初旬~12月31日までにお歳暮を贈るケースが多いようです。また、関西地方では12月13日~12月31日までを目安にするとよいでしょう。

11月中にお歳暮を贈ることが多いのは、関東地方に住む場合です。地域に限らず12月20日までが目安ですが、遅くても12月25日または12月31日までに届くよう贈るのが、基本的なマナーです。

お歳暮の起源は「年末の挨拶回り」

お歳暮を贈る時期はなぜ年末なのか疑問に感じたら、お歳暮の本来の意味を確認してみましょう。起源がわかると、お歳暮の基本的なマナーについても理解を深めることができます。

起源

お歳暮の起源は、室町時代からの風習としてある「御霊祭(みたままつり)」です。お正月に先祖の霊を迎え入れるため、お供え物をしたことが起源となっています。

さらに時代が進むと、お供え物を近所や親戚に配るようになりました。また、江戸時代では武士が目の上の方へ贈り物をしていたようで、商人たちも挨拶回りとして品物を贈るようになります。

現代のように、お世話になった方へ一年の感謝の気持ちを伝える贈り物をするようになったのは、明治に入ってからです。

相場

お歳暮の相場は、親戚や取引先へは3,000円~5,000円です。安すぎると相手に対して失礼にあたり、高すぎると相手に負担になる恐れがあるので、相場の範囲で調節するとよいでしょう。

おすすめの贈り物

お歳暮の品物は、相手の家族構成に合わせた品物を選びたいものです。たとえば子どもがいる家庭では子ども向けのお菓子やジュース、人数の多い家族なら人全員にいきわたるもの、一人暮らしの方へは食べきれる量のものがよいでしょう。

贈るものは、お正月に食べられるお歳暮の定番の品はもちろん、相手が好きなものやご当地グルメを贈る方法もあります。すぐに食べられるかわからない方へは、乾麺や調味料など日持ちのするものがおすすめです。

遅くなってしまった場合には「お年賀」や「寒中見舞い」に変えて

できれば早めにお歳暮を贈る準備をしたいものですが、年末年始は誰もが忙しいものでうっかり贈る時期を逃してしまう場合があるかも知れません。お歳暮を贈る時期が過ぎてしまっても、表書きを変えて贈り物をすることができます。

お年賀

お歳暮を贈る時期が過ぎてから松の内までは、表書きを「お年賀」または「御年賀」とします。松の内の時期は地域によって異なっており、関東は年明け~1月7日まで、関西は年明け~1月15日までです。

寒中御見舞

松の内が過ぎてから贈り物をするときは、表書きを「寒中御見舞」とします。目上の方へ贈る場合は、表書きを「寒中御伺」にするといいでしょう。

始まりの時期は地域ごとに確認しながら、終わりは2月4日ごろの立春までです。立春は年によって日付が変わるため、正確な日付はカレンダーで確認してください。

御礼

寒中見舞いの時期も過ぎてしまったときは、表書きを「御礼」として贈り物をしましょう。お年賀・寒中見舞い・御礼のどの場合でも、お歳暮の時期から遅れているため、お詫びと品物を贈る時期が遅れる旨を連絡しておきたいものです。

お歳暮で「贈ってはいけない品物」に気をつけよう

お歳暮で贈るものは相手が喜ぶものを選びますが、どのようなな品物でも贈っていいわけではありません。品物によってはマナー違反となることがあるため、事前に確認しておいてください。

履物

靴・スリッパなどの履物は、「踏みつける」ことを連想させるため、お歳暮に向いていません。また、マットのような敷物も同じような意味があります。

刃物

ハサミ・包丁などの刃物は、「縁を断ち切る」ことを連想させます。お歳暮は一年お世話になったお礼を伝えて、「来年もよろしく」という意味があるので、刃物は贈り物として適していません。

ハンカチ

手頃な値段で気軽に贈りやすいハンカチですが、「手切れ」を連想させるためお歳暮の品物に向いていません。ハンカチは刃物と同じように縁を切る意味があるのです。

商品券や現金

商品券をお歳暮で贈ると「お金に困っている」ことを連想させてしまいます。何が好みなのかわからない方へ商品券や現金を贈りたい気持ちはわかりますが、目上の方へは避けるようにしてください。

ただし、贈っても割り切って考えてくれることがわかっている親戚や知人になら、商品券や現金を贈っても問題がないことはあります。また、商品券や現金しか受け取らないとしているお稽古の先生もいるため、相手が受け取りやすい品物がわかっているなら大丈夫です。

下着

肌に直接身に着けるものは、「生活が苦しい」ことを連想させます。施しの意味もあるので、お歳暮の品として向いていません。

文具

何を贈っていいかわからず実用的なものを選ぶときは、文具を選びたくなるかも知れません。しかし、文具は「もっと学びなさい」という意味があるため、目上の方や取引先へは避けてください。