ビジネスでお中元を贈るときは、マナーが気になる人もいるのではないでしょうか。なぜなら、マナーを守れていないと相手の印象が悪くなり、今後の取引にも支障が出る恐れがあるからです。

このようにビジネスでのお中元は相手への配慮が欠かせないため、贈る品物の選び方や相手への届け方などで迷うかもしれません。最低限注意したいマナーをチェックして、安心してお中元を贈れるようにしましょう。

取引先の会社へ贈るときの「お中元マナー」

ビジネスでのお中元は、上半期にお世話になった感謝の気持ちを伝える挨拶の贈り物です。似たような贈り物には、1年のお礼を伝える12月のお歳暮もあります。

基本的には、お中元を贈った企業へはお歳暮も贈るのがマナーです。どちらか片方のみにならないよう注意してください。

金額相場

取引先へのお中元は、5,000円~10,000円程度が相場です。一般的には、5,000円を目安にするとよく、とくにお世話になった取引先やお得意様へは、10,000円のお中元を贈る場合があります。

注意点

ビジネスでお中元を贈る際には、相手先が贈り物を受け取ることができるか、事前に確認がおすすめです。会社によっては金品の受け取りを禁止しているところもあります。

また、公務員は贈与が禁止されているため、お中元を贈らないようにしましょう。

表書き

お中元の品物には、のしの上段に「お中元」または「御中元」と書きます。下段には、相手方の会社名と代表者名のフルネームを記入してください。

お中元の時期

関東では、7月初旬~7月15日までがお中元を贈る時期です。地域によっては8月でもお中元を贈れる場合があるので、贈る相手に合わせて事前に確認しておくとよいでしょう。

取引先へのお中元の選び方は「お相手への配慮」がポイント

取引先へ贈るお中元は、相手のことを考えた贈り物にしましょう。焼き菓子などのお菓子は定番ですが、常温での日持ちや職場で社員が分けやすいのかを考慮した贈り物がおすすめです。

個包装のもの

会社宛てのお中元は、社員みんなで分けられる個別包装のものが適しています。できれば社員の人数をチェックして、全員にいきわたるよう数を調節してください。

お菓子の詰め合わせセットなら個別包装になっておりおすすめです。またお菓子セットは、年配の人が好むおせんべいや若い人向けの焼き菓子など、複数の種類が入っているものがベターです。

競合商品は避ける

食品会社に贈るお中元は、競合商品に注意しなければいけません。焼き菓子を扱う会社へお菓子類を贈るなら、ゼリーや和菓子にするなど種類を変える配慮が大切です。

常温保存できるもの

お中元は夏の贈り物なので、気温の高さに注意が必要です。事務所に冷蔵庫があるとは限らないため、生ものは避けて常温保存できるものを選んでください。

冷蔵庫がある場合でも、要冷蔵の食品だと日持ちが悪くなりやすいでしょう。すぐに消費できないことを考えると、常温で長期間保存できるものがベストです。

とくに注意が必要なのは、生菓子や果物です。果物は常温保存が可能ですが、日持ちがしないためビジネスにおけるお中元の品物には適していません。

保管しやすいもの

お中元の時期になると、複数の会社からお中元が届く場合があります。複数のお中元があると保管場所が必要となるため、保管しやすいよう小さくて軽いものを選びたいものです。

また、直接取引先に贈り物を持参するときも、軽いほうが運びやすいです。受け取った担当者が持ち運びやすいものを選んでください。

見栄えのよいもの

お中元の品物には、お菓子やジュースなど定番の品があります。定番の品は誰がもらっても喜んでもらえるため、つい選びがちではないでしょうか。

複数のお中元のなかで印象をつけるため、見栄えのよいものもおすすめです。たとえば、流行っているものやメディアで紹介されたもの、珍しいものや見た目が凝っているものなどです。

珍しいお中元は、会社での話題となるかもしれません。気心のしれた取引先へは、遊び心のある品物を贈ることも考えてみてください。

手渡しか配送か、お相手の都合を配慮した「渡し方」を

会社宛てへのお中元は、渡し方にも注意が必要です。直接訪問するか配送するかの違いから、送る場合の到着日などの注意点までチェックしておきましょう。

訪問がおすすめ

もともとお中元は、相手先の企業へ直接訪問して手渡すものです。最近は宅配可能な品物が多く便利ではありますが、感謝の気持ちが伝わりやすいのは手渡しです。

取引の会社が近く訪問できるなら、できるだけ持参してください。遠方だと難しくなりますが、訪問することで相手の近況がわかりやすくなり、思わぬビジネスチャンスとなるかもしれません。

ただし、相手方が忙しい場合は、受け付けで挨拶する程度に留めます。上司や担当者を直接呼んでもらうと手間をかける恐れがあるので、時間を取らせない配慮も必要です。

定休日に注意

お中元を配送するときは、定休日に届かないよう注意してください。営業日以外に届いても誰もおらず受け取ることが難しいかもしれません。

宅配は再配達が可能ですが、手間をかけないようにするのがマナーです。とくに食品は到着日が遅れると賞味期限が短くなるので、配送日を指定して送るようにしてください。

贈れない相手への配慮

お中元が贈れないことが多いのは、病院関連の職員などです。公務員や政治家のように贈り物が禁止されていれば判断がつきますが、職場の方針で禁止している場合はお中元を贈っていいものなのか迷うかもしれません。

とはいっても、直接お中元を贈ってもいいか聞くのは避けましょう。「お中元を受け取れない日はありますか?」と聞くと、受け取れない場合は断ってくれるはずです。

訪問時は外のしを選ぶ

お中元を直接手渡しする場合では、外のしがおすすめです。外のしとは品物を包装紙で包みその上からのしをかける方法です。

一方で、内のしは品物にのしをかけて包装紙で包みます。外のしだと「お中元」の文字があるため、先方は開封しなくてもお中元だとわかるため親切です。

また、外のしだと開封しなくても誰からの贈り物なのかがわかります。ただし、配送で外のしを選ぶとのしが汚れる恐れがあるので、内のしがおすすめです。