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孫や親戚など入園子どもがいるなら、正しい書き方で入園祝いを贈りたいと考えていることでしょう。しかし、初めての方は、のしやお祝いの書き方で迷ってしまうかもしれません。
この記事では、のしやご祝儀袋の書き方から、メッセージの書き方まで紹介しています。相手に失礼のない贈り物にしたいときは、紹介する内容を確認してマナーを守るようにしましょう。
入園祝いは「現金」と「プレゼント」どっちがいい?
入園祝いの書き方は、現金とプレゼントを贈る場合で多少異なります。まずは、贈り物を選ぶときの参考になるよう、それぞれのケースを紹介します。
現金を贈る場合
祖父母や叔父・叔母からの入園祝いでは、お祝いに現金を贈るケースが少なくありません。お祝い金だと相手が自由に使いやすいため、気を遣わなくてもよい身内に入園祝いを贈るなら、現金・商品券・図書カードのような金額がわかる贈り物でもよいでしょう。
現金を郵送するときは、郵便局で現金書留の封筒を購入して出してください。普通郵便や宅配便で現金を送ることはできないため注意しましょう。
プレゼントを贈る場合
入園祝いは身内間での贈り物のため友人からは贈る必要はありませんが、普段から付き合いが深い友人や知人の子どもが入園するときは、入園祝いを贈るのもよいでしょう。身内からなら金額がわかる現金でも問題ありませんが、友人や会社の人向けに贈るときは、金額がわかりにくい品物で贈る方法がおすすめです。
また、友人や知人からの入園祝いは金額が少なくなるため、品物のほうが見栄えがよくなる理由もあります。品物を贈るときは、贈る相手がすでに準備していないか、欲しいものなのか事前の確認がおすすめです。
入園祝いのプレゼントでは、入園準備で買うことが多いマグカップ・お弁当箱・名入れグッズ・文房具などが喜ばれます。ほかにも、図鑑・絵本・おもちゃ・衣類などもおすすめですが、キャラクター商品は子どもが好きなものかを確認してください。
現金とプレゼントの相場
現金とプレゼントどちらを贈るか迷ったら、それぞれの相場と自分の予算を比較するのもよいでしょう。金額が少なめなのは現金で3,000円~10,000円程度、やや相場が高くなるのはプレゼントで5,000円~20,000円程度が相場になります。
ただし現金を贈る場合は、相手との関係性でも変わります。親戚の子どもや甥・姪に贈るときは10,000円前後で、親戚以外なら10,000円未満が目安です。
のし紙・ご祝儀袋の「水引」と「表書きの書き方」
入園祝いはお祝いの品のため、現金でもプレゼントでも「のし」をつけて贈るのがマナーです。のし紙・ご祝儀袋の選び方と書き方を紹介しますので、適切なデザインのものを選び正しい書き方で贈れるようにしましょう。
のし紙・祝儀袋(のし袋)の種類
品物にかけるのし紙や、現金を入れる祝儀袋では、「紅白蝶結び」の水引を選びます。蝶結びは何度あっても嬉しいお祝いごとに使うもので、一度切りの意味がある「結び切り」は入園祝いにふさわしくありません。
ただし、結び切りの「あわび結び」でも、関西では入園祝いに使う場合があります。水引の色は、紅白以外では、赤金・金銀など華やかな色も入園祝いにおすすめです。
ご祝儀袋の選び方
ご祝儀袋は現金の金額にあわせて選びます。10,000円以下の現金を入れるときはのしや水引が印刷されたシンプルなもの、10,000円以上なら豪華な水引の飾り紐がついたものを選びます。
どのご祝儀袋を選べばよいか迷ったら、ご祝儀袋のパッケージに入れる金額が書かれていないか確かめてみてください。また、祝儀袋には「封筒型」と「多当折型」の2種類から選びますが、関西は封筒型がよく選ばれており、関東は多当折型を選ぶ傾向があります。
表書きの書き方
のし紙の表書き・名入れは、濃い黒の毛筆か筆ペンを使って書きます。水引上中央には表書きとして「祝 御入園」の文字がおすすめで、4文字は縁起が悪いと考える方もいるため、間にスペースを入れて5文字にするとよいでしょう。
水引下中央には、贈る側の名前をフルネームで書きます。夫婦連名で贈るなら右は夫のフルネームで、その左に妻の名前だけを書いてください。
連名で贈るときは3名までは、地位の高い方から順に右から並べて書きますが、4名以上なら代表者を中央に書き「〇〇一同」と書いて別紙に全員の名前を書いて添えます。友人同士で順位がなければ、50音順に書くとよいでしょう。
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ご祝儀袋の「中袋の書き方」と「お札の入れ方」
ご祝儀袋に現金を入れて贈るときは、中袋の書き方とお札の入れ方に注意が必要です。中袋とは何なのか、お札の向きはどうなのか確認しておいてください。
中袋の書き方
ご祝儀袋の中には、中袋が入っています。お札を入れるための袋や包み紙のことで、中袋の表と裏に贈り主の住所と名前、入れる金額を書きます。
中袋の表には、入れる金額を「壱・弐・参」の大字か「一・二・三」の漢数字どちらかで書きましょう。大字では後で金額を書き換えられたくない場合におすすめですが、お祝いで水増しの心配はないので普通の漢数字でも問題ありません。
数字の頭に「一」をつけるのは贈り主が複数いるときで、数字の最後に「也」をつけるのは「~である」の意味がありますが、どちらも書かなくてもかまいません。中袋の裏側には、封筒の継ぎ目の右下に住所を、左下に名前を書きます。
裏側に金額を書く欄がある中袋では、表に住所と名前を書き、裏側に金額を書きますが、金額の大きさより名前が大きくならないよう注意してください。
お札の入れ方
お札の表は肖像画が印刷されているほうで、中袋にはお札を取り出した際に表が向くように入れます。肖像画が上になるよう入れますが、相手の利き手が左なら紙幣を持ったときに正面を向くように入れるため反対になります。
入園祝いに沿える「メッセージの書き方」
入園祝いを贈るときは、メッセージカードを添えるとよいでしょう。子ども宛てに書く方法と、ご両親へ向けたお祝いの言葉を書く方法があるため、それぞれ紹介します。
子どもへのメッセージ
子ども宛てにメッセージを贈るなら、子どもでも読めるようひらがなを使って、文章は簡単にするようにします。初めての園での生活は子どもも不安を感じているので、友達ができること、やさしい先生がいること、楽しい園生活が待っていることを伝えてあげてください。
たとえば、「たくさんともだちをつくってね」「えんでたのしんでね」などの、前向きになる言葉がおすすめです。同じ幼稚園に通うママ友の子どもに贈る場合は、遠足や運動会など園での楽しみを具体的な言葉にするのもよいでしょう。
ご両親へのメッセージ
子どもが幼稚園に入園することは、親にとって嬉しいことでしょう。今まで大切に育てたことを労う「手塩にかけて育てられた」などの言葉を使うと相手は前向きに考えることができます。
ただし、入園は親にとっても不安が大きいもので、初めての親離れがスムーズになるか心配ごとが増えてきます。そのような不安を和らげるため「毎日大変だけど頑張りすぎず」など緊張をほぐすメッセージや、子育ての先輩として応援する言葉を贈るのもおすすめです。
贈る相手が目上の方であるなら、子どもの成長を願う「お子様の健やかな成長をお祈り申し上げます」などのメッセージを添えてみてください。相手が親しい友人や兄弟姉妹の場合では、相手の気持ちに素直に寄り添う言葉を贈っても喜ばれるでしょう。