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自分が喪中のときや相手が喪中の場合は、お年賀を贈ってよいのか迷うかもしれません。しかし、お世話になった方への挨拶はしておきたいと考えるのではないでしょうか。
喪中時のマナーを紹介しますので、正しい挨拶の方法を確認してみてください。感謝の気持ちを伝えたいときや、1年の挨拶をしたいときに参考になるはずです。
喪中期間はお年賀を控え「寒中見舞い」を贈るのがマナー
お年賀の意味を理解すると、喪中期間にお年賀を贈ってもいいか判断しやすくなります。まずは、お年賀の由来を確認してみましょう。
お年賀の由来
日本古来では、新しい神様を迎えて祀る「御霊祭」という風習がありました。お正月の挨拶の際に、神様へのお供え物を持参していた風習がお年賀の由来です。
次第に、お供え物を持参する風習が手土産へと変化していき、年始の挨拶回りに持参する「お年賀」や「お年玉」になりました。今でもその風習の名残として、お正月になると門松を立てて鏡餅を供える風習があります。
現代のお年賀は、今年もよろしくお願いしますという願いを込めた贈り物のことです。お正月の三が日に直接訪問して渡すことが多くなっています。
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新年の挨拶は寒中見舞いとして
「年賀」は「新年を慶ぶ」という意味がありお祝い事としてとらえられるため、喪中の方へ贈るのは避けるのがマナーです。喪中の方に新年の挨拶をしたいときは、松の内が明けてから寒中見舞いとして贈り物をします。
松の内は1月7日までで、1月8日以降に「今年もよろしくお願いします」という願いを込めて寒中見舞いを贈るとよいでしょう。また先方から喪中はがきが届いて、はじめて大切な方を亡くしたことがわかり香典を送っていないときも、寒中見舞いのギフトがおすすめです。
喪中の方へお年賀を贈りたいときは、表書きを「御挨拶」に変えます。のしをかけず、シンプルな包装紙に包んで手土産として持参すれば、贈り物をすることは可能です。
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寒中見舞いとは?「時期」や「のし」の注意点
では、なぜ喪中の方には寒中見舞いの贈り物がよいのでしょうか。寒中見舞いを贈ることの意味、寒中見舞いのマナーや注意点を確認してみましょう。
寒中見舞いの意味
寒中見舞いは、寒さの厳しい時期に相手の健康を思いやり、近況報告をするための挨拶状のことです。本来は寒中見舞いのはがきを出しますが、現在では年賀状を送りそびれた方への挨拶状として利用されています。
年賀状と寒中見舞いは意味が違うため、両方を出してもマナー違反ではありません。しかし、一般的には片方のみを出すケースが多いため、状況に合わせて使い分けてください。
また寒中見舞いは、新年の挨拶として喪中の方への贈り物や、お歳暮やお年賀を渡せなかった場合の贈り物としても利用されています。
寒中見舞いを贈る時期
寒中見舞いは、1年でも最も寒い時期に相手の健康を気遣う挨拶状です。そのため、1年で最も寒い1月~2月にかけて贈られています。
具体的な贈る時期は、松の内が明けてから立春までです。立春は2月4日ごろで、年によって異なるため確認してください。
喪中の方へのマナー
喪中の方へ新年の挨拶として寒中見舞いを贈るときは、のし紙を使いません。のし紙とは、水引とのしがついているお祝い事に使うもので、喪中の方へは白の奉書紙や短冊を使うようにします。
短冊は略式になるため、親しい間柄の場合に使用します。正式には無地のかけ紙を使うため、目上の方やビジネスでの贈り物の場合に注意してください。
かけ紙の上部には「寒中御見舞」と書き、下部には贈り主の名前を入れます。
寒中見舞いにおすすめの品物
お年賀では華やかな食品が贈られることが多いのですが、喪中の方へ寒中見舞いとして贈る場合は、仏壇にお供えできるものがおすすめです。日持ちのする和菓子、お線香、花などを贈るといいでしょう。
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「お歳暮」は喪中期間でも贈ることができる
喪中の方へ年始の挨拶を考えているなら、お歳暮を贈ってみてはどうでしょうか。少し早い贈り物となりますが、喪中の方へ贈っても構わないため、マナーを紹介します。
喪中の方にお歳暮を贈ってよい理由
お歳暮は、お世話になった方へ1年の感謝の気持ちを伝える贈り物です。お年賀のようなお祝い事ではないため、喪中の方へお歳暮を贈っても大丈夫です。
喪中の方へ贈る場合ののし紙
本来お歳暮ののし紙は、紅白蝶結びの水引が印刷されたものを選びます。しかし、これはお祝い事に用いるもののため、喪中の方へお歳暮を贈るとき、また自分が喪中の場合では水引やのしなしの無地のかけ紙か短冊を選んでください。
短冊は略式となるため、ビジネスや目上の方に贈るときは正式なかけ紙を選びます。かけ紙や短冊には、表書きとして「御歳暮」と書きましょう。
喪中の方へのお歳暮は包装紙にも注意が必要で、シンプルなものを選んでください。お店やネットショップで品物を買うときは、喪中の相手に贈ることを伝えると、適切なのし紙や包装紙を選んでくれます。
喪中の方へ贈る期間
喪中の方へお歳暮を贈っても構いませんが、忌中の時期は避けるようにします。忌中とは、四十九日が過ぎるまでの期間のことで、人によっては死の穢れがあるとされ、贈り物を気にすることがあります。
なかには忌中でも気にされない場合もありますが、故人のご家族は手続きで忙しく、大切な方を亡くしたばかりで気落ちしていることが少なくないため、避けるのがマナーです。また、忌中に贈り物をすると相手は香典と間違えやすいため避けるようにします。
忌中明けを待つとお歳暮を贈る期間が過ぎてしまうときは、年が明けてから寒中見舞いとして贈ります。
お歳暮でマナー違反となること
相手のことを想う贈り物がお歳暮ですが、故人宛てに贈るのはマナー違反です。ご家族に悲しい想いをさせてしまう恐れがあります。
また、故人と縁があり毎年お歳暮を贈る仲であっても、死別した段階で縁が切れており、お歳暮を贈る必要がなくなります。どうしてもお歳暮を贈りたいときは、故人宛てではなくご家族宛てとしてください。
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喪中・忌中期間の年末年始に避けるべきこと
喪中の方にお年賀を贈るのは避けたいのですが、それ以外にも年末年始に避けたい行為がいくつかあります。忌中と喪中でも意味が異なるため、事前に確認しておいてください。
忌中と喪中の違い
忌中と喪中はどちらも身内が亡くなったため喪に服す期間のことです。肉親や親戚が亡くなったら、一定期間の間に自宅にこもり身を慎むようにします。
また、忌中と喪中の違いは、その期間です。忌中は、仏教では四十九日まで、神式では五十日祭まで、キリスト教は1か月の召天記念日か五十日祭までで、喪中の期間は宗教を問わず1年間です。
忌中と喪中で避けたいこと
忌中も喪中も喪に服す期間であることから、結婚式などのお祝い事に参加することは避けるのが一般的です。ただし、故人が亡くなる前に決まっていたことは、参加しても問題ありません。
また、お金を豪快に使う行為や、遠方への旅行も避けたい時期です。これらは必ずしも避ける行為ではありませんが、他人が見てどう感じるか考えながら、常識から外れた行為を避けるといいでしょう。
喪中で避けたいこと
喪中は1年間と長い期間となるため、避けたい行為に注意が必要です。お正月はお祝い事であり、喪中期間は年賀欠礼のため11月~12月15日ごろまでに届くよう喪中はがきを出します。
ただし、喪中であっても年賀状の受け取りは拒否しなくてもよいです。喪中はがきを送らなかった方から年賀状が届いたら、寒中見舞いのはがきを出すようにします。
ほかにも、お正月に人と会っても「おめでとう」という言葉を使わず、感謝の気持ちを伝えるようにしてください。門松や鏡餅のお正月飾りも避けて、おせち料理のようなおめでたい食べ物は避けるようにします。
喪中の場合の初詣は神社のルールを確認してください。死の穢れから50日間または13か月の参拝を禁止する神社があります。
お寺へのお参りや、他の方のお通夜・葬式・法事へ参加しても構いません。お年玉は本来なら喪中に避けることですが、神様からの贈り物という意味もあるため「お小遣い」としてあげれば問題はないでしょう。
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