お中元イメージ

お中元で品物だけを送る方法だと、相手に失礼に当たるのではないかと心配になるかもしれません。そのようなときは、添え状や送り状を用いるとよいでしょう。

添え状と送り状は、使われ方も意味も異なるため注意が必要です。最適な挨拶状が選べるよう、それぞれの違いや書き方を確認しておきましょう。

「添え状」と「送り状」の違いは、品物と同封するかどうか

お中元を贈るときには、添え状や送り状を送る場合があります。しかし、それぞれの違いを詳しく理解していないと、間違った挨拶となるため注意するようにしてください。

添え状とは?

お中元における添え状とは、お中元の品物に添える挨拶状のことです。もともとお中元は直接お伺いして品物を渡し感謝の言葉を伝えるのが一般的でしたが、近年では配送のケースが増えており直接お礼が言えないため品物と一緒に添え状を送るようになりました。

ただし、お店によっては、品物と添え状を一緒に送ることができない場合があります。添え状を送りたいときは、事前にお店で確認しておくといいでしょう。

送り状とは?

お中元における送り状とは、お中元を贈る前に送付する挨拶状です。会社が取引先にお中元を贈る際に送り状を用いることがあります。

ビジネスでの送り状は封書で送るのがマナーで、はがきを用いるのは避けましょう。季節の挨拶からはじまり、相手への感謝の言葉とお中元の到着時期を記載します。

事前に送り状を送付する理由は、直接出向くことができない場合の挨拶の代わりとする意味があるからです。また、生ものを贈るときは先方の都合がつかず受け取りに時間がかかると腐らせてしまう恐れがあるため、贈り物の内容によっては事前に到着日を知らせる意味もあります。

送り状を送るタイミング

送り状は、お中元を贈る前に別途送付します。送るタイミングは、お中元が先方に到着する2日~3日までに送り状が届くようにしてください。

また、地域によりお中元を贈る時期が異なるため、送り状の送付タイミングにも注意しましょう。関東では7月初旬~7月15日までですが、関西では7月中旬~8月15日までのため、地域に合わせて送り状を送付するタイミングを調節してください。

添え状と送り状の違い

添え状はお中元の品物と一緒に送るもので、送り状は品物が到着する前に別途送付するという違いがあります。お中元を直接持参しないときには、品物に添え状を付け加えて、1年のお礼や相手を気遣う言葉を書きましょう。

一方で、送り状は添え状よりも丁寧な挨拶状だとされています。文章も正式な文章が求められており、挨拶の意味や品物が届く時期を知らせる意味があるものです。

品物に添え状を入れられないケースがありますが、その場合は別途手紙・はがき・メールなどで感謝の気持ちを伝えるとよいでしょう。

添え状・送り状の「書き方」と「マナー」

品物に同封する添え状は、カードや便せんに記載します。書状は信書の扱いのため、封筒に入れて封をしたものは同封できません。封筒に入れるときは封をしないように注意してください。

一方で、品物と別送する送り状は、封書やはがきで送ります。手書きの封書で送る方法が最も丁寧なため、目上の方に対してやビジネスで送る際はマナーに注意するとよいでしょう。

また、親しい間柄では、はがきで送り状を送付する方法もあります。知人や親戚へはメールや電話で連絡して送り状を送らない場合もありますが、品物を受け取る側の都合を考えるとはがきでもよいので送付すると親切です。

添え状の書き方

添え状は親しい人へのお中元に同封するものなので、相手への感謝の言葉や今後もよろしくという言葉を短い文章で記載すればよいでしょう。「今年も大変お世話になりました。お中元の品で素敵なひと時をお過ごしください。」などの簡単な言葉でも大丈夫です。

また、丁寧な書き方にするときは、時候の挨拶・本年の謝辞・お中元を贈る旨・今後の挨拶を加えて短めにまとめてください。

送り状の書き方

目上の方宛てやビジネスでは、送り状を送付するのが一般的です。基本の書き方を覚えておけば、どのような人に対しても失礼がない言葉になります。

送り状の基本的な内容は、時候の挨拶・相手を気遣う言葉・お礼の言葉・お中元を贈った旨・相手の健康を気遣う言葉・締めの順番です。相手に合わせて、一部を省略しても構いません。

時候の挨拶は、拝啓などの頭語に続いて書く言葉です。お中元の季節に合わせて「猛暑の候」や「暑中見舞い申し上げます」などの言葉を使うとよいでしょう。

続いて「お元気でしょうか」など相手の近況を尋ねる言葉を記載し、日頃の感謝の気持ちを伝えましょう。お中元を贈った旨では、配送会社や到着日時などを詳しく記載し、生ものの場合は一言添えて早めに受け取ってもらうよう伝えてください。

続いて、「暑さが続きますがご自愛ください」など相手を気遣う言葉を記載し、今後もよろしくという言葉と結語で締めるようにしましょう。

すぐ使える!添え状・送り状の「文例」を紹介

解説する女性

お中元の添え状と送り状の書き方で迷わないように、書き方の文例を紹介します。ビジネスシーンなど取引先に送る場合や、親しい友人など相手別に使い分けてみてください。

添え状の文例

「暑さが厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。なかなかご挨拶に伺うことができず、誠に申し訳ございません。

日頃の感謝のおしるしまでに、心ばかりの品をお送りいたしました。お口に合うかわかりませんが、ご賞味いただけますと幸いです。

夏風邪には十分に注意のうえ、ご家族皆様でよい夏をお過ごしください。まずは書中にて、ご挨拶まで。」

送り状の文例:ビジネス

「拝啓
猛暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格段のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。
早速ではございますが、心ばかりのお中元の品を別便にてお送りいたしました。〇〇配送会社から〇月〇日頃には届く予定でございます。
本来であれば直接お伺いしてご挨拶申し上げるべきところ、誠に失礼とは存じますが、ご受納いただけますと幸いです。

末筆ではございますが、貴社のご発展と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
略儀ながら書中をもちましてお中元のご挨拶を申し上げます。
敬具」

送り状の文例:プライベート

「拝啓
連日暑い日が続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。平素は何かとお気遣いいただきありがとうございます。

さて、本日はお中元のおしるしとして、別便にて心ばかりの品をお送りいたしました。〇月〇日には届くかと存じますので、お気兼ねなくお受け取りください。

ますます暑さが厳しくなってきますので、皆様のご自愛をお祈り申し上げます。まずは書中にて、ご挨拶まで。
敬具」