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お年賀を持参してのご挨拶は、年始のいつまでにお伺いするべきなのか迷うかもしれません。新年の挨拶に伺う予定があるなら、まずはお年賀を渡す時期、そしてお相手のご都合を事前に確認しておきましょう。

また訪問先で失礼な対応をしないように、お年賀の時期やマナーを紹介しますので、参考にしてみてください。とくに目上の方のお宅に訪問するときは、十分な確認がおすすめです。

お年賀を贈る時期は「松の内」まで

新年になってから挨拶回りをするときは、お年賀を贈ります。お年賀を贈る時期は「松の内」ですが、地域によりいつまでなのか変わるため注意してください。

三が日までが正式なマナー

お年賀の挨拶に伺う正式なマナーの時期は、お正月三が日です。三が日とは、1月1日~1月3日までのことですが、1月1日の元日は家族で過ごすことが多いため避けるようにします。

1月2日または1月3日の年始に毎年挨拶に伺う場合でも、事前にアポイントを取るのがマナーです。突然訪問するのではなく、事前に何人で何時に伺ってもよいのか相談しておきます。

松の内は地域により異なる

三が日に双方の都合がつかないときは、1月4日以降に新年の挨拶に伺っても構いません。遅くても松の内までには年始回りを済ませるようにしましょう。

松の内の期間は、関東と関西の地方で異なります。関東は1月1日~1月7日までで、関西は1月1日~1月15日までです。

地域によってはこの期間以外の場合があるため、事前の確認がおすすめです。松の内までに挨拶回りをするのは、お正月に関わることは松の内までという風習が関係しています。

喪中の場合

自分が喪中の場合、また先方が喪中のときは、新年の挨拶の時期が変わります。どちらか一方か双方が喪中のときは、一般的に松の内の挨拶は避けてください。

松の内を避ける場合には、表書きを「寒中御見舞」に変えて、松の内が過ぎてから贈り物をします。お年賀として贈り物ができないときは、事前に寒中見舞いの贈り物をしたいと相手に伝えておくとよいでしょう。

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お歳暮は「1年の感謝」、お年賀は「新年のご挨拶」という違い

お年賀と似た時期の贈り物としてお歳暮があります。年末年始の挨拶のためどちらも同じだと勘違いする人もいますが、挨拶の意味が異なるためそれぞれ使いわけてください。

お歳暮の由来や意味

お歳暮は、日本古来の行事の「御霊祭」が由来となっています。御霊祭では、ご先祖様の霊に塩鮭やするめなどのお供え物をする習慣がありました。

やがて御霊祭のお供え物や歳神様へのお供え物として、分家や嫁いだ娘から本家へ、また使用人が雇い主にお供え物を贈るようになりました。その習慣が変化していき、年の暮れに挨拶回りをする贈り物自体をお歳暮と呼ぶようになったのです。

「歳暮」は年の暮れの意味があるもので、今では「1年お世話になりました」という感謝の気持ちを伝えるお礼の意味や、「来年もよろしくお願いします」という挨拶の意味を込めてお歳暮が贈られています。お歳暮はお世話になった方へ1年の感謝を伝える意味があるため、目下から目上へ贈るのが一般的で、会社の取引先や恩師などに贈る場合や、挨拶の意味で親戚や友人に贈る場合もあるようです。

贈る時期は、お正月の準備を始める12月13日~12月20日頃ですが、関東を中心に贈る時期が早まっており、11月下旬にお歳暮を贈るケースがあります。

お年賀の由来や意味

お年賀の由来は、新しい年の神様である「歳神様」をお迎えして祀るため、年始にお供え物を持参する習慣から変化したものだとされています。

現在でも、お正月に門松を立てて鏡餅をお供えする習慣や、お正月にお年玉を持参する習慣が残っていますが、これらもその名残です。今では、お年賀として「今年もよろしくお願いします」という意味を込めて贈り物がされています。

お年賀とは、年始の挨拶の際に持参する手土産のことです。旧年中と変わらぬお付き合いをお願いする意味があるため、日頃お世話になっている上司・恩師・実家などへお年賀を贈るのが一般的です。

お年賀は「手土産として持参する」のが基本マナー

お年賀は目上の方へ贈るのが一般的なため、贈り方にもマナーがあります。訪問の仕方やのし紙の取り扱いの基本マナーに注意してください。

お年賀の渡し方

1年最初の挨拶としてお年賀を贈るため、持参するのがマナーです。よほど親しい間柄でなければ、玄関先で事前に服装を整えてから挨拶に伺います。

チャイムを鳴らす前に、コートや手袋などの防寒着を脱ぎ片手にまとめておきます。玄関先では簡単な挨拶に留めておき、部屋に通されたら改めて挨拶をして、その直後にお年賀を渡しましょう。

紙袋や風呂敷に包んだお年賀は、渡す前に品物を出しておきます。渡すときは「つまらない品ですが」と添えるのではなく、「お気に召すとよいのですが」など相手を想う言葉を添える方法がおすすめです。

お年賀ののし紙

日本での正式な贈り物のマナーは、表書きを書いた紙で包み、水引を結ぶのが基本です。近年では水引を印刷したのし紙を用いることが多いでしょう。

のし紙の水引は、何度も結び直せる意味からお祝い事に使う「紅白の蝶結び」を選ぶのが一般的です。関西では、紅白のあわじ結びという何度も繰り返したくないことに使う「結び切り」を使う場合があるため、地域に合わせて確認してください。

また、のし紙の水引の上には、表書きとして「御年賀」と書きます。水引の下には送り主の苗字を書いてください。

お年賀は持参する贈り物のため、のし紙は「外のし」を選びます。包装紙の上からのし紙をかけており、一目見ただけで贈り物の種類がわかるのでお相手にも親切です。

お年賀の「相場」と「品物」

新年の挨拶としてお年賀を贈るときは、相手に気を遣わせず喜んでもらえるよう、相場や品物に注意しましょう。お年賀の相場と人気の品物を紹介します。

お年賀の相場

お年賀は年始の挨拶のため、1,000円~2,000円程度が相場です。相手との関係性によっては、最大で5,000円の贈り物をすることがあります。

近所の方への挨拶は2,000円、両親や親戚へは3,000円が一般的です。とくにお世話になった方へは5,000円程度にすることがありますが、あまり高価なものを贈っても相手が恐縮する恐れがあるため注意してください。

また、自分の予算も考えながら、金額の高さより相手が喜ぶ品ものを贈るようにします。

お年賀のおすすめの品

お年賀の品物は、タオル・洗剤・お菓子・お酒などの消耗品が一般的です。取引先へのお年賀は、賞味期限が長く個別包装で分けられる品物が人気です。

親戚に贈るお年賀も、お菓子やお酒が人気で、銘菓や地酒など地元でしか手に入らない珍しい食品を贈ると喜んでもらえるでしょう。また、食べ物は干支関連のものを贈る方法もおすすめです。

『大和百目の枯露柿(ころがき)』 山梨県産干し柿 6玉の画像

手塚貴光作『大和百目の枯露柿(ころがき)』 山梨県産干し柿 6玉
価格3,500円(税込)

生柿を1/4の重量まで乾燥させることで、余計な水分をとばし、糖の密度を4倍にまで高めた干し柿です。年末年始のご挨拶品としてもおすすめです。

「お返し」はお年玉や手土産を用意しておくとスマート

新年の挨拶としてお年賀をいただいても、基本的にお返しは不要です。しかし、来ていただいたお礼をしたいときもあるため、その場合は次のお返しを検討してみてください。

お年玉を用意しておく

相手が子ども連れの場合は、お年玉を用意しておきます。お年玉は現金のままで渡すのはマナー違反のため、ポチ袋を事前に用意しておいてください。

また、親戚や近所の子どもへはお年玉を現金で渡しても構いませんが、上司の子どもへは失礼にあたります。図書券や文具券としてお年玉を贈りましょう。

料理でもてなす

新年の挨拶に来た方へは、おせち料理などでもてなすのがマナーです。しかし、親しい間柄ではなく玄関先の挨拶で失礼するつもりで相手が辞退したら、無理に引き留める必要はありません。

お返しを用意する

お年賀は訪問する人が用意するもので、もらった側はお返しを用意する必要はありません。しかし、地域や家の風習でお返しをする場合があるため、事前の確認がおすすめです。

お返しの品を用意するときは金額を半額~同額程度にし、表書きを「松の葉」や「御礼」にします。わざわざ訪問していただいたお礼として品物を用意しておくのもよいでしょう。

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