長寿祝いのお返しは必要？内祝いの贈り方と基本マナー

長寿祝いをしていただいたときには、お返しをするべきか迷うことがあるのではないでしょうか。感謝の気持ちを言葉で伝えるだけでよいのか、品物として贈ったらよいかは悩むものです。

そのような際に役立つ、長寿祝いのお返しのマナーをいくつか紹介します。そもそもお返しは必要なのか、相場や贈るタイミング、おすすめの品物を紹介しますので、参考にしてみてください。

長寿祝いのお返しは「家族以外の方へ用意するのが一般的」

長寿祝いをしてもらったら、相手に合わせてお返しをするか考えてみてください。今後の付き合いを考慮してお返しをするか決められるよう、2つのパターンを紹介します。

家族へは不要

家族が長寿祝いの食事会を開いてくれたときや、家族からプレゼントをもらったときは、基本的にお返しは不要です。もともと長寿祝いはお正月など家族みんなが集まる日を選んで開いていたため、お返しの風習はありません。

身内に対してお返しは不要ですが、お礼の言葉は伝えましょう。食事会を開いてもらったらその場でお礼を伝えればよく、品物が送られてきたら電話でお礼を伝えても問題ありません。

家族以外へはお返しを用意

近年では家族以外から長寿祝いをされる機会が増えていることから、友人・知人・職場関係の方へはお返しするのが一般的。内祝いは幸せのおすそ分けの意味があり、内祝いに明確な基準はありませんが、今後の付き合いを考えて家族以外へはお返しをするのがおすすめです。

普段顔を合わせる機会がない親戚から品物が送られてきたときも、内祝いとしてお返しをするケースが多いようです。お返しをするのはお祝いの席の主催者で、食事会当日に手渡しするのが一般的であり、欠席された方へは後日内祝いを配送するようにします。

お祝いの品が送られてきたら、できるだけ届いた日に電話でお礼を伝えます。電話で簡単なお礼を伝えてから、あらためてお返しの品を贈るとよいでしょう。

長寿祝いの内祝いの「相場」「時期」「のし」のマナー

長寿祝いのお返しをするなら、内祝いの相場や贈る時期について確認がおすすめです。のしにもマナーがあるため、注意するようにしましょう。

内祝いの相場

内祝いの相場は、半額～3分の1程度です。半額程度のお返しをするのが理想的ですが、いただいた品物の金額が高いときや、お返しする人数が多いときは3分の1程度でも失礼ではありません。

注意したいのは、いただいた品物より高価なお返しをしてしまうことです。相手に気を使わせないよう配慮したいときも、同額ではなく3分の1程度に抑えることがあります。

内祝いを贈る時期

長寿祝いのお返しは、1か月以内にするようにします。お返しする時期が遅くなるときは、一言断っておくことが大切です。

内祝いののし

内祝いの品物は包装紙とのし紙をかけて贈るのが基本です。のし紙は紅白の蝶結びを選んで、水引の上には「内祝」と表書きし、水引の下には名字またはフルネームで贈り主の名前を表書きより小さく書きます。

長寿祝いのお返し・内祝いの「おすすめギフト」

長寿祝いのお返しの品で迷ったら、人気ギフトを選んでみてください。グルメ・タオルセットなど、おすすめギフトを複数紹介しますので、品物選びの参考にしてみましょう。

紅白饅頭や餅

紅白饅頭や紅白餅は、お返しの定番の品です。お餅は神様が食べるものとしており、縁起のいい食品として知られています。

米寿の長寿祝いでは、地域によってお餅を贈るケースがあるようで、地域の習わしに沿ったお返しもよいでしょう。お餅のお返しをするなら、鶴の卵の形をしたものなど、縁起のいいものを選んでみてください。

スイーツギフト

焼き菓子は日持ちがしやすいため、内祝いの贈り物にピッタリです。長寿祝いのお返しとしてはバームクーヘンが定番で、年輪が重なった様子から長寿祝いのお返しとして人気があります。

タオルセット

何が好みなのかわからない方へは、もらっても困らないタオルギフトがおすすめです。何枚あっても重宝するもので、家族が多い方の贈り物としても喜んでもらえるはずです。

タオルは有名ブランドギフトや、肌触りにこだわった商品が選べます。風呂敷やふくさも長寿祝いのお返しとして定番で、伝統柄からカラフルなものまで選べて、年齢を問わず喜んでもらえるでしょう。

カタログギフト

カタログギフトは、3,000円くらいから高額な商品まで用意されています。グルメ・雑貨・体験ギフトなど種類が豊富で、失敗が少ない贈り物のひとつです。

相手が自由に選べる贈り物で、選ぶ楽しみも一緒に贈ることができます。忙しい方へは賞味期限の短い食品を無理に贈るよりも、商品や受け取る時期を自由に選べるカタログギフトがよいかもしれません。

食事会に招待する

長寿祝いのお返しは、食事会に招く方法があります。親しい方やなかなか会えない親戚などを招待すれば、直接会って話せるため楽しいひと時になるのではないでしょうか。

品物でお返しをすることにこだわる必要はなく、思い出を贈る方法もあります。食事会は、料亭・ホテル・レストランなどを予約するとよいでしょう。

食べ物

赤飯もお祝いの際の食品として定番で、内祝いとして贈ることができます。日持ちがしない食べ物のため、食事会にお招きした方へ手渡しするとよいです。

鶴や亀のモチーフが入った紅白のかまぼこも、内祝いの品として人気です。細工を施した華やかなかまぼこは、贈られた方が目で見て楽しむことができます。

食品以外

食べ物以外の品物を贈りたいときは、箸や食器などのセットがおすすめです。どちらも記念品として向いており、日常生活に使える品物でもらって嬉しい商品です。

お返し・内祝いには「お礼のメッセージ」を添えよう

長寿祝いをしていただいたら近況報告も兼ねて、ぜひお礼を伝えてください。お礼状を送る方法は、本人が書く方法と家族が代筆するやり方があります。

お礼状の書き方

デパートやお店から内祝いを送ってもらうときは、品物だけを贈るのは乱暴な印象です。品物にメッセージを添えるか、別送で手紙を送るようにしましょう。

お礼状には、品物に対するお礼の言葉と、今後もよろしくという気持ちを書くようにします。書く内容は年齢的な愚痴の言葉は避けるようにして、前向きな気持ちになる明るい言葉を選ぶようにしてください。

贈り物に添える例文

「この度は、素敵なお祝いの品を頂戴いたしまして誠にありがとうございました。〇〇さんに以前お会いしたときに好物だと話していた品物を覚えていてくださったこと、いつもながらの細やかなお心遣いに感謝しております。

これからもまだまだ元気に長生きしたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。」