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長寿祝いの食事会を開くなら、お祝いの席に適した食べ物を選びたいと考えるのではないでしょうか。しかし、食べ物といっても何を選んだらよいか悩むかもしれません。
そのような際に役立つ、長寿祝いの食材の選び方を紹介します。縁起の良い食べ物の種類から、料理を選ぶコツ、食べ物を贈るときの注意点などを紹介しますので、参考にしてみてください。
長寿祝いの「お祝いの方法」や「会場の選び方」
還暦祝いなどの長寿祝いの場所に決まりはありませんが、食事会の会場選びで注意したいことがいくつかあります。気持ちのこもったお祝いができるよう、祝う方に合わせて会場を選んでみてください。
お祝いの方法
以前は、長寿祝いをされる方がお祝いの会を開くことが多かったため、本人の意向が尊重される傾向にありました。現代では家族が主催者となり開く機会が増えているので、相手を祝う気持ちを大切にしながら、相手の好みを考慮するようにしましょう。
お祝いの仕方は、自分たちの手作りの食事を提供する方法もあれば、レストランなどで食事を楽しむ方法もあります。長寿祝いのお祝いには決まりはなく、千差万別のお祝いの方法で大丈夫です。
会場の種類
長寿祝いの会場として選ぶことが多いのは、ホテルや旅館などのレストランや料亭です。主役であるお祝いされる方がくつろげるよう、自宅でお祝いの会を開く方法もあります。
日本料亭やホテルなどを利用するときは、個室を選ぶことも可能です。周りの人を気にせずにゆっくりと話をしたいときや、写真撮影をする時間を設けたいときなど、自由なお祝いの会にしたいときに個室だと便利です。
体調を考えた会場にする
お祝いされる方や参加者の体調や年齢を考えて、疲れない会場なのか考えるようにしてください。個室はフローリングのようなフラットな席よりも、掘りごたつのほうが体に負担がかかりません。
テーブル席を選ぶことでも、足腰が弱い方や車いすを使っている場合でも安心です。自宅の開催でテーブル席を用意できないときは、座椅子などを用意するとよいでしょう。
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南信州の特産品『市田柿』に自家製の栗きんとんを詰めたお茶うけにぴったりのお菓子です。贈り物としても喜ばれます。
食事会におすすめの「縁起の良い食べ物」
長寿祝いの食事会には、縁起の良い食べ物がおすすめです。鯛や伊勢海老など縁起の良い食べ物をいくつか紹介します。
鯛
尾頭付きの鯛は縁起物として定番の食べ物です。「おめでたい」や「徹頭徹尾」という意味、鯛は魚のなかでも長生きであることから、長寿祝いの食材にピッタリです。
お祝いの席に鯛が用いられるようになったのは、江戸時代からでした。赤い鯛は邪気を遠ざけて、福を呼ぶ食べ物として知られています。
お祝いの席に鯛料理を出すなら、松の葉や笹の葉を添えるとよいです。松の葉は寿命が長いことから長寿祝いにピッタリで、菊の花や別の葉でも代用することができます。
小豆
小豆もお祝いで用いられる食材として定番です。お赤飯は神様の供え物に赤米を使っていた名残だとされており、神聖な食べ物だとされています。
自宅用のお弁当を用意する際や、食事がとれないときのギフトにもお赤飯は使いやすいでしょう。甘いものが好きな方なら、小豆を使ったお菓子を用意する方法もおすすめです。
豆類を食材に用いるなら、黒くてシワがなく艶のある黒豆も縁起が良い食べ物です。小豆や黒豆など豆類全般は、「まめまめしく働く」という語呂合わせから、一生懸命働いて育ててくれた両親への食事に使ってみてください。
アワビ
アワビはのし紙の飾りとしても用いられるもので、縁起物の食材として定番です。中国では不老不死の薬として珍重されており、肝機能向上のためのタウリン摂取もできて、アワビは健康維持におすすめの食材です。
料亭やレストランで食事をすると、アワビのステーキやお刺身などの料理を提供してくれるでしょう。お店によっては、アワビのコース料理が食べられるところもあるため、アワビが好きな方へのお祝いとして利用してみてください。
ごぼう
ごぼうは「幸せが長く続く」という意味があるため、お祝いの席によく用いられます。メインの食材としての華やかさはありませんが、煮物・漬物・揚げ物など料理の種類が豊富でおすすめの食材です。
ごぼうは抗酸化作用のある食材としても知られており、いつまでも元気でいて欲しい両親への食事にもピッタリです。漢方薬としても用いられる食材で、食欲増進や利尿作用なども期待できます。
伊勢海老や海老
海老はおせち料理でもおなじみの食材で、祝い膳の食材として定番です。曲がった腰とヒゲが生えている様子から海老は「海のご老人」の意味があり、不老長寿の象徴とされています。
長寿祝いの席では、より華やかな印象のある伊勢海老がおすすめです。お祝いの食事だとお店に事前に伝えておけば、伊勢海老を使った料理を用意してもらいやすくなります。
長寿祝いのお料理で「注意すべきポイント」
長寿祝いの料理は、相手に合わせた内容にするようにしましょう。高級感だけを重視するのではなく、年齢を考えた料理であることも大切なため、詳しく紹介します。
高齢の方でも食べやすいか
高齢になると噛む力や飲み込む力が弱くなっている恐れがあるため、硬いもの・弾力の強い食材は避けるようにしてください。たとえば、ステーキ・お餅・タコなどに注意が必要です。
華やかな雰囲気があるか
長寿祝いの食事はお祝いの席のため、紅白などの色が入った華やかな食材を選びます。海老や鯛のように赤い食材や、ローストビーフのようなご馳走を連想させるメニューがおすすめです。
健康によい食べ物か
高齢になると塩分を気にされている方がいるため、塩辛い味のものは避けたほうがよいです。脂っこい料理も健康志向の方へは適していないため、お肉より魚のほうがよい場合があります。
好みに合うか
長寿祝いの料理は、何よりも祝われる方本人が好きなものを選びたいものです。主催者が若いと高齢の方の好みに合わない料理を選んでしまうかもしれません。
また、高齢になれば食の好みは変わりやすいため、以前好きだったという理由でメニューを選ばずに、好みに合うかわかる方へ事前に聞いてみてください。
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食べ物をプレゼントするときの「選び方」
長寿祝いで食べ物をプレゼントするときには、いくつかの注意点があります。おすすめの贈り物や選び方を事前に確認しておくとよいでしょう。
賞味期限が長いもの
食べ物を贈ってもすぐに食べられないことがあるため、賞味期限の長い食品がおすすめです。賞味期限が短いものを贈りたいときは、早めに食べきって欲しいことを伝えると親切です。
少しずつ食べられるもの
高齢になると一度に食べられる量が限られてくることから、少量で個別包装の食品を贈るとよいでしょう。大容量の食品を贈るなら、家族が集まるときに食べられるセットメニューを贈ると、みんなで楽しむことができます。
好みのものを贈る
甘いものが好きな方へは和菓子や洋菓子のスイーツ、お酒が好きな方へは日本酒や焼酎などの食品がおすすめです。長寿祝いの贈り物は相手が喜んでくれることが重要なため、流行りだけで選ぶことや、見た目の華やかさだけで選ばないようにしてください。