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大切なお母さんに感謝の気持ちを伝えるため、母の日は家族にとっても大切な日なのではないでしょうか。しかし、毎年何を贈ってよいのか、何をしたらよいのか悩むかもしれません。
母の日の贈り物で迷ったら、この記事で紹介する母の日の由来や歴史を確認してみてください。由来となった出来事や、日本に伝わった経緯を理解すると、何を贈ってよいのか迷わなくなります。
母の日の由来は諸説あり「アメリカ発祥説が有力」
母の日の風習は世界中にあり、その由来は世界各国で異なっているようです。そのなかでも日本の母の日のはじまりとして有力とされている、アメリカ発祥の由来を紹介します。
アメリカの母の日の由来
アメリカでの母の日は、100年以上前にあった一人の女性の行動がきっかけとなりました。ウエストバージニア州に住むアンナ・ジャービスが、自身の母が亡くなり母親への敬意を表すため教会で集会を開き、そのときの参加者に白いカーネーションを配ったことが、母の日のはじまりだとされています。
アンナの母は、早くに牧師の夫を亡くし、看護師として子どもを一人で育てながら社会活動もしていました。1861年に始まった南北戦争では、アンナの母は敵味方関係なく負傷兵を看病し、双方の敵意をなくすための活動で大成功を収めています。
終戦後も南北を結び付けるため「母の友情の日」を制定し、アンナの母は平和活動を続けていました。彼女自身が敬虔なクリスチャンで、キリスト教を広める日曜学校で26年間牧師を務めていたこと。さらに社会的にもまだ女性は地位が低い時代に幅広い社会活動をしていたことから、アンナの母が亡くなったときの追悼式は注目を浴びることになります。
追悼式では、母が好きだった白いカーネーションを飾りました。その後、アンナは「生きている母に感謝の気持ちを伝える機会を設けるべき」と考え、フィラデルフィアの教会で集会を開きます。その際に集まった方へ白いカーネーションを配ったことから、アンナの母の命日を「母の日」と呼ぶようになったのです。
1914年にアメリカで母の日が制定される
アメリカで母の日を国民の祝日としたのは、1914年のことでした。当時大統領だったウィルソンは、5月の第2日曜日を「母の日」と制定しました。
母の日に贈るカーネーションは、母が健在であれば赤いカーネーションを贈り、母が亡くなっていれば白いカーネーションを贈るようになります。カーネーションの花言葉は「母の愛」など母性的な意味があったことも、母の日の花として選ばれた理由のひとつです。
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日本では母の日が広まったのは「明治時代~大正時代」
日本での母の日はアメリカが由来で、キリスト教が伝わったときに広まっていきました。庶民の間に母の日の風習が広まったのは、お菓子メーカーの働きかけがあったためです。
明治ごろに伝わる
日本では教会を通して母の日の風習が伝わったようで、明治時代から大正時代にかけて日曜学校を通して広まったのが始まりです。この時代の母の日は、アンナの行為にもあるように、母親への敬意を表すために白いカーネーションを贈っていました。
昭和には大日本連合婦人会が結成され、皇太后の誕生日である3月6日を母の日と定めています。もともとの日本の母の日は3月でしたが、1949年ごろからはアメリカの母の日にならって5月の第2日曜日が母の日になりました。
お菓子メーカーの活動
母の日が一般に定着していったのは、お菓子メーカーの働きかけがあったためです。1936年に森永製菓を中心に「母の日中央委員会」が結成され、翌年の1937年には東京で「森永母の日大会」が開かれました。
イベントでは、森永製菓のお菓子と交換できる福引券などが配られたようで、約20万人を無料招待したことがきっかけとなり、全国各地に母の日の風習が広まり定番になります。現代の母の日は商業イベントとして扱われていますが、母の日に母親へ感謝の気持ちを伝える意味はそのまま残されています。
現代の母の日は何をする?「感謝を伝える過ごし方」
母の日に何をするか迷ったら、次に紹介するイベントを参考にしてみてください。日ごろ家族のために家事をしてくれているお母さんに、感謝の気持ちを伝える過ごし方を贈ってみましょう。
感謝の言葉を伝える
シンプルですが、感謝の気持ちを伝える方法は、お母さんが喜ぶでしょう。普段は言えないことでも、母の日のイベントを利用して「ありがとう」と伝えてみてください。
直接感謝の気持ちを伝えるのが恥ずかしいときは、メッセージカードを贈ってみてください。遠く離れた場所に住んでいるお母さんへは、ビデオメッセージを贈っても喜ばれます。
一緒に食事を楽しむ
家族からお母さんへ手料理を振る舞う過ごし方や、家族みんなで特別感のあるレストランなどに行き、食事を楽しむ方法があります。選ぶメニューはお母さんが好きな料理や、家族との思い出のメニューを選んでみてください。
一緒に食事を楽しみながらゆっくりと語り合えば、素敵な時間を過ごすことができるはずです。家庭で食事を楽しむならお母さんの好きな花を活けて、外で食事を楽しむときは帰り際に花束を贈ってお母さんを驚かせてみる方法もおすすめです。
家族が家事をする
毎日頑張っているお母さんにゆっくり過ごしてもらえるよう、家族が家事をする過ごし方があります。母の日の料理・洗濯・掃除などは家族が担当する方法や、お風呂やキッチンなど汚れが溜まりやすい水回りをピカピカにする方法もおすすめです。
贈り物をする
母の日にカーネーションやお母さんが好きなものなどを贈る方法は定番です。高価なものでなくても、お母さんへの想いを贈るプレゼントなら、お母さんはきっと喜んでくれるでしょう。
今年の母の日は「花言葉」からプレゼントを選んでみては?
お母さんに花束を贈るなら、赤いカーネーションは定番ですが、同じ花でも花言葉で選んでみるのはいかがでしょうか。カーネーション以外では、バラの花束を選ぶ方法も検討してみてください。
カーネーションの色別の花言葉
赤いカーネーションの花言葉は、「母への愛」や「純粋な愛」などです。母親への想いを込めることができるため、迷ったら赤いカーネーションを選んでみてください。
ただし、深い赤のカーネーションは「私の心に哀しみを」という花言葉になります。深い赤だと母の日の贈り物にはふさわしくないため、鮮やかな赤を選ぶようにしてください。
カーネーションの花言葉は、色によっても異なっています。白は「尊敬」ですが、亡くなった母へ贈る花だとされているため注意してください。
ピンクは「感謝」や「気品」、青は「永遠の幸福」、紫は「誇り」や「気品」、オレンジは「純粋な愛」。どれも、母の日のカーネーションに選んでもよいものです。一方、母の日に避けたいのは、黄色のカーネーションで「軽蔑」や「嫉妬」の意味があります。
バラの色別の花言葉
母の日の贈り物にバラの花束を選ぶなら、色別の花言葉で比較してみてください。白「深い尊敬」、ピンク「上品」、オレンジ「絆」や「信頼」、紫「尊敬」や「誇り」、青「神の祝福」、黄「平和」、緑「穏やか」などの意味がある色がおすすめです。
赤いバラの花言葉は、「あなたを愛しています」「美貌」などで、いつまでも若々しくいて欲しいお母さんに贈ってみてください。
おすすめの花の贈り方
カーネーションやバラは、花束や鉢植えで贈ることができます。長く花を楽しんでもらいたいときは、プリザーブドフラワーを選ぶとよいでしょう。
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