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入園祝いをいただいたら、お礼状を出すべきか迷うかもしれません。とくにこれからも親しく付き合う方からの贈り物なら、きちんと挨拶をしたいと考えるのではないでしょうか。
この記事では、入園祝いのお礼状を出す理由、お礼状の書き方、相手別の文例を紹介しています。お礼状を出すときのマナーを確認して、相手との良好な関係を築いてみましょう。
入園祝いをいただいたら「お礼状を出すのがマナー」
入園祝いにかかわらず、お祝いをいただいたらお礼状を出すのが基本のマナーです。なぜお礼状を出すとよいのかその理由と、出すタイミングを紹介します。
お礼状を出す理由
入園祝いをいただいた方へお礼状を出す理由は、そのほうが感謝の気持ちが伝わりやすいからです。また、入園祝いは経済力のない子ども本人への贈り物であることから、お返しは必要ないとされており、お返しをしなくてもお礼だけは伝えるようにしたい理由もあります。
お礼状を出すタイミング
入園祝いをいただいたら、まずはすぐに電話でお礼を伝えましょう。両親からお礼を伝えるだけでなく、子どもからも「ありがとうございます」と一言でよいので伝えるようにします。
お礼を電話で伝えても、入園式が終わって1か月以内に別途お礼状を出すのがベターです。入園祝いは入園式の1週間~2週間くらいに届くことが多く、入園の準備でバタバタする時期ですが、お祝いが届いた方のリスト作成をしてくと作業が楽になります。
お礼状の出し方
入園祝いに対するお礼状は、両親の名前と子どもの名前を書いて送ります。幼稚園に入る子どもの年齢では、自分で文字を書くことはできないため親がお礼状を書きますが、子どもに似顔絵を描いてもらい添えることで相手に喜んでもらえるお礼状にできます。
お礼状を書くときの「構成・書き方」
入園祝いのお礼状は、フォーマルな形式で書く方法と、カジュアルな書き方があります。自分の言葉で気持ちを伝える書き方で問題ありませんが、正式な書き方にするなら取り入れたい項目があるため事前に構成を確認しておいてください。
頭語と結語
お礼状の最初には「頭語」を最後には「結語」をセットで書きます。たとえば、「拝啓」で始まる文章の場合では、文の終わりに「敬具」をセットで書いてください。
時候の挨拶
頭語を書いたら、一文字あけてから時候の挨拶を書きます。時候の挨拶は季節によって言葉を変えるので、入園祝いのお礼状では春にふさわしい言葉を使いましょう。
たとえば、3月なら「早春の候」、4月なら「陽春の候」などです。桜の言葉を入れて桜が待ち遠しい心境や、桜が咲き誇っている現状の言葉を書く方法もあります。
主文
お礼状の主文は、お祝いをいただいたお礼や心境などを伝える部分です。「ありがとうございました」という感謝の言葉だけでなく、いただいた品物を子どもが使っている様子も伝えると、相手に気持ちが伝わりやすいお礼状になります。
主文ではほかにも、今後お付き合いについてのお願いの文章を加えることもあります。子育てや人生の先輩へお礼状を送るときは、今後の指導に対するお願いの言葉を加えてもよいでしょう。
後付け
主文に続いて、相手の健康を気遣う言葉と結語で終わります。春は季節の変わり目で体調を崩しやすいことから、「季節の変わり目ですのでご自愛ください」などの文章を加えるのもおすすめです。
続いて、改行してから行末に結語を書きます。日付・差出人・宛名も最後に書くのを忘れないでください。
お礼状に書くべき「内容のポイント」
お礼状でどのように感謝の言葉を伝えればよいか悩んだら、次に紹介するポイントを参考にしてみてください。出すのが遅れたときは、お詫びの言葉を書き加えましょう。
季節の言葉を入れる
3月であればまだ春が始まったばかりで寒さが残っていることから、「寒さの中にも春の気配を感じるようになりました」などの言葉を使います。入園祝いのお礼状を4月に入ってから出すなら、「桜が咲き始め春の兆しを感じるようになりました」などの季節の言葉がおすすめです。
また、3月の「早春の候」や4月の「陽春の候」などの時候の挨拶は、目上の方にお礼状を送る場合に適しています。季節の文章を使う方法は親近感がある書き方で、ごく親しい身内にお礼状を送る場合におすすめです。
園に通っている様子を伝える
幼稚園で子どもがどのように過ごしているのか生活の様子を伝えると、入園祝いを贈った方は子どもの成長を感じられるでしょう。たとえば、「友達がたくさんできて喜んでおります」や「園で初めてかけっこをしました」「名前を呼んでもらい元気に挨拶ができました」などの体験を伝える方法もおすすめです。
また、いただいた品物を園で使っている場合は、「いただいた鉛筆を楽しそうに使っています」などの感想もよいでしょう。贈った相手は喜んでもらっているか気にしているもので、写真も添えて伝えれば、役に立っていることが伝わり喜んでもらえます。
お礼の言葉を伝える
入園祝いに対するお礼状では、お礼の言葉を書くのは基本です。お礼の言葉はお礼状の最初に書くようにしてください。
丁寧な言葉で伝えたいときは「お心遣いをいただきありがとうございました」などの言葉を使ってみてください。感謝の言葉は自分の言葉でも構わないので、自分の気持ちをメッセージで素直に表現することが大切です。
遅れたらお詫びの言葉を加える
入園式への準備で忙しくお礼状を出すのが遅れたら、お礼状にはお詫びの言葉を添えます。品物をいただいたら電話でお礼を伝えておけば、品物が無事に届いたことは相手に伝わるため、電話でのお礼だけは先に伝えるとよいでしょう。
入園祝いのお礼状「文例」
入園祝いへのお礼状の書き方で参考になるよう、いくつか例文を紹介します。親戚や祖父母など相手別の文例を紹介しますので、関係性にあわせてメッセージの内容を変えてみてください。
祖父母や両親への文例
このたびは入園祝いをいただき、どうもありがとうございました。入園準備でいろいろと買わなければならないものがあったので、本当に助かりました。
〇〇もおじいちゃん・おばあちゃんに会うのを楽しみにしています。暖かくなってきましたが、まだ寒い日がありますので風邪には気をつけてくださいね。
親戚への文例
拝啓 桜が美しい季節になりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。このたびは、〇〇の入園祝いをいただき、どうもありがとうございます。
〇〇はいただいた靴を使う日を楽しみにしているようです。親としてはこれからの期待と不安がありますが、今後ともご指導をくださいますようお願いします。
落ち着いたら改めてご挨拶に伺いたいと思っております。季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
敬具
友人への文例
先日は〇〇の入園のお祝いに、車のイラストがついた鞄をどうもありがとうございます。〇〇は大喜びで、いただいた鞄を持って元気に通園しています。
ささやかですが、お礼の品を送りましたので、皆さんで召し上がってください。今後とも親子共々よろしくお願いします。
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